ニュース 2019.03.04. 12:51

「野球を好きになること」「選手、指導者相互のリスペクト」高知市で阪長友仁氏講演会

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すでに「ヤキュイク」にも何度か登場しているが、阪長友仁氏は大阪府交野市の出身。新潟明訓高校に進み、1999年に夏の甲子園に出場。卒業後は立教大学に進み4年次には主将を務めた。その後、旅行代理店勤務を経て、世界の野球の現場をつぶさに見て、学び、指導者としての見聞を広める。現在はプロスペクト株式会社に勤務、少年野球チーム堺ビッグボーイズのコーチとして野球少年を指導する傍ら、全国で野球指導の講演会を行っている。
高知県での講演は今回が初めて。四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスが主催して行われた。

当日は駒田徳広監督以下、高知ファイティングドッグスの選手、コーチが出席。さらに室戸高校女子硬式野球部の選手、県内各地の野球指導者、野球部OBなどが参加した。



根本が違うドミニカ共和国の野球指導

阪長氏は、昨年、1.2億人の日本からMLBでプレーした日本人が8人だったのに対し、人口1000万人のドミニカ共和国出身のMLB選手が134人に登ったことを紹介。なぜ、これだけの差がついたのか? からドミニカ共和国などラテンアメリカ諸国の野球の特色を紹介した。

ドミニカ共和国には、日本の甲子園のような全国規模の大きな野球大会はない。日本の中学生に当たる年齢の少年たちは、アカデミーに入るのが目標だ。
アカデミーとはMLB30球団がドミニカ共和国に設置したマイナーリーグの最も下のランクのチームのこと。日本のプロ野球で言えば「9軍」に当たる。アカデミーに入ることができれば、競争を勝ち抜いてMLBでプレーすることも夢ではない。



ドミニカ共和国の子どもたちは、みんなメジャーリーガーになることを夢見て野球をしている。
指導者たちもそれを承知しているから、子どもたちに無理をさせない。
アカデミーに進んでも、コーチは選手たちの肩、肘を消耗させないために細心の注意を払っている。アカデミーは夏の3ヶ月間に72試合を消化する。投手もローテーションを組む。コーチが日本の高校野球のように目先の勝利を求めて投手を投げさせ過ぎたりすると、そのコーチは「球団の大事な資産」を損なったとしてクビになりかねない。
アカデミーの選手たちも、目先の勝利ではなく、将来、一流の選手として活躍することを目標にプレーしている。



大事なことは「野球を好きになること」

野球を始めた小学生の年代にとって、いちばん重要なことはなにか?
日本なら技術・知識、体力、規律やマナーなどの言葉が上がるだろうが、ドミニカ共和国の指導者はそれより大事なことは「野球を好きになること」だという。とにかくこのスポーツは楽しい、時間も忘れて出来る、と小学生のうちに思わないと、その後のメジャー、マイナーでの厳しい練習や競争に耐えることができない。
だから、小学生の年代には、細かな技術、知識を与えるのではなく「野球は楽しい」と子どもたちに思わせるような指導が中心になるという。
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