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元楽天・山村宏樹さんに聞く「幼少期にオススメの運動」と「野球を楽しむ環境づくり」

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甲子園での活躍を経て、ドラフト1位でプロの世界へ飛び込んだ山村宏樹さん。3球団を渡り歩き、2000年にはオールスターに出場。2012年に現役を引退し、現在は野球解説者を務め、以前所属していた楽天イーグルスの本拠地・宮城県や、故郷である山梨県を中心に幅広く活動されています。そんな山村さんに、ちびっこ球児にオススメしたい運動や、野球界が抱える課題、さらには高校球児の息子をもつ父としてのエピソードなど、さまざまな話を伺いました。

走ることが少なくなってしまった現代野球


現役引退後、山村さんが力を注いでいるのがジュニア世代を対象とした野球教室です。各地で競技の普及活動を行うなか、ある課題が見えてくると言います。

「走るフォームが悪い子や単純に走る体力がない子が、以前より増えていると感じています。スポーツをする上で、『走るということ』は疎かにしてはいけない重要な部分です。でも、今の子どもたちはオフシーズンでもボールを使った技術練習やウエイトに時間をかけ、走る練習に費やす時間が減っていると感じています。昔に比べて練習メニューが豊富になったことは良いことだと思いますが、その分走ることへの意識が著しく低下しているのではないでしょうか」

世代を問わず、プロアスリートが行うような最新科学を応用したトレーニングを導入するチームは増え続けていますが、一方で『走るということ』は野球だけではなく、多くのスポーツで共通する動きです。



「足が速くなれば、内野安打が増えて打率も上がる。ヒットが限界だったあたりがツーベースになるかもしれない。すると得点の確率がガラリと変わりますよね。また走ることで体力が身につき、夏場の試合でもバテずに戦い抜くことができるようになります。ただ、『走るということ』の意味を理解していないと継続するのは難しいですよね。最近の子どもたちは、このトレーニングは野球に関係ないと判断すると、自ら遮断してしまう傾向が強いんです」

他競技から吸収する姿勢が結びつけた出会い


『走るということ』の大切さを子どもたちに理解してほしい一方、どのように説明すれば納得してもらえるのか悩んでいた山村さん。そこで、以前から親交のあったヴァンフォーレ甲府のフィジカルトレーナー・谷真一郎さんに相談することにしました。

「谷さんを始め、サッカーやバスケ、バレーボールなど、他競技で活躍されている方々のアイデアをお聞きして、なにか野球につながるヒントがないか、日々探しています。野球経験者には、自分がやってきたことが正しい!と考える方も多くいるのですが、自分が経験したことの中には間違っていたこともあるはず。谷さんのような指導実績のある方の話は、子どもたちに教える時も活きますし、僕自身も勉強になることが多いです」

谷さんがサッカーの現場で得た経験をもとに、野球用に開発した『タニラダー for BASEBALL』については、「僕が子どもの頃に欲しかった(笑)。タニラダーを使っていれば、プロでもっと良い成績が残せたかもしれない」とその実用性を認めます。



「タニラダー付属のDVDでも紹介されているのですが、確かに最近は猫背の選手が増えていますね。僕自身も元々猫背なので、背中が丸くなってしまう子どもの気持ちはとてもわかります。姿勢を正すのは簡単なことではないですが、正しい姿勢でプレーをしないと力も半減してしまいますし、凄く大事なことです」

正しい身体の動かし方が身につく『タニラダー for BASEBALL』


『タニラダー for BASEBALL』の一番の利点として、「動き出しの一歩目が改善される」ことが挙げられます。この点については、山村さんもプレイヤーとしてのレベルアップに必要不可欠と言います。

「実は投手も一歩目が大切なんです。ピッチャーは足を上げて、大きく前に踏み出してボールを投げます。この一歩目をなるべく遠くに出せれば、リリースポイントが打者に近づき、ボールに体重が乗るようになります。子どもたちのピッチングを見ていると、一歩目が短く、満足に踏み出せていない選手が多いと感じますね」



大きく踏み出しても身体を支えられるように、投手は走ることで下半身を強化し、安定感を育むことが必要。加えて、ひたすら直線を走るだけではなく、スキップやジャンプといった動きを交えることでリズム感や体幹も同時に養うことができます。

「正しいフォームで走ることにもつながるのですが、幼少期から『タニラダー for BASEBALL』で基本的な身体の動かし方を習得すれば、成長したときにも役に立つと思いますよ」

「野球を楽しむ気持ち」を持ち続けてほしい


普段は、現役の高校球児をもつヤキュイクパパでもある山村さん。そんな息子さんの幼少期については、「息子が小さい頃は僕も現役だったので、家にいる機会が少なくて、あまり接することができませんでした。僕の周りはプロ野球選手をはじめ、野球経験者ばかり。野球をやらざるを得ない雰囲気があったとは思いますが、強要だけはしたくなかったんです。だから、本人がやりたい空手や水泳の習い事に通わせていました」



しかし父の背中を見て育った息子は、小学校4年生から野球を始め、自ら甲子園を狙う強豪校への進学を希望。現在は1年生ながらチームの主力として活躍しています。

なぜ子どもに投手をやらせないんですか?とよく聞かれますが、逆になぜ僕の息子だから投手をやらないといけないのか?と疑問に思います。親の意向で子どもにやらせていては、野球が嫌いになってしまいます。野球人口が減少する今だからこそ、子どもがずっと野球を好きでいられるように、自分でやりたいと思ったポジションをやれるような環境を大人が作らないといけないと思います」

子どもたちが野球を楽しいと感じる環境を、親が整えることができれば、子どもは自然と野球にのめり込み、次第にもっと上手くなりたいと思い始めることでしょう。そんな時に『タニラダー for BASEBALL』で正しい走りのフォームを身につけていれば、さらにグングンと野球が上手くなるかもしれません。

(取材・写真:ヤキュイク編集部)

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