ニュース 2019.05.01. 11:55

「ボールとバットで自由に遊び、野球に触れてもらう」ため、「安部球場『あそび場』開放2019春」

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4月20日、東京都西東京市の早稲田大学安部磯雄記念野球場で「安部球場『あそび場』開放2019春」が始まった。早稲田大学野球部のリーグ戦中の空きの日程を利用し、ホームグラウンドである早稲田大学安部磯雄記念野球場を小学生とその親に開放し「野球遊び」を体験してもらおうというものだ。コンセプトは「広い野球場で楽しくあそぼう」。
この取り組みは「Hello! WASEDAプレイボール・プロジェクト~野球を『始めよう』『楽しもう』『学ぼう』~」の一環として2017年から行われている。




第1部は「自由遊び」スタッフは見ているだけ


朝9時、グラウンドにはティーボールのバットやグラブ、ボールが並べられスタッフが待機する。受付を済ませた親子連れがそれらを手に取って、グラウンドに散っていく。
親子や友達同士でバッティングやキャッチボールなどがはじまった。
スタッフは何も言わない。
第1部の「自由遊び」は、用具を使って自由に遊ぶのだ。参加者は、ティーに載せたボールを打ったり、ボール投げを楽しんだり、思い思いに体を動かす。スタッフは「これどうやるの?」などと質問されれば答えるが、指示や指導は行わず、参加者の動きを眺めている。安全管理を主眼にした「プールの監視員」のような感覚で見守っている。
中に、速い球を投げあってキャッチボールをしている親子がいる。子どもは本格的に野球をしているのだ。こういう子もグラウンドを使うことができる。
一方で、今日初めてバットやグラブを手にした子供もいる。好天に恵まれ、グラウンドのあちこちから歓声が聞こえてくる。



第2部は「ならびっ子ベースボール」と「ベースボール5」


子どもたちの体がほぐれたころに、第2部の「野球あそび」が始まる。
まずは「ならびっ子ベースボール」。守備側と攻撃側に分かれ、攻撃側はティーに置かれたボールを打って、一塁側に走りだす。守備側の全員がボールの近くに集まってアウトを宣するまでに、一塁線に置かれたパイロンを回って帰ってくることができれば点が入る。野球のルールを簡略化したものだ。
ゲームを続けるうちにどんどん表情が明るくなってくる。打つ、走るという野球の楽しさを実感できる。しかしこのゲームに全員が参加しなくてもいい。キャッチボールやノックを続ける親子もいれば、スタッフからボールの投げ方、受け方の指導を受ける野球初体験の子供もいる。9時スタートだが、遅れてやってくるのもOK、途中で帰るのもOK。一切拘束せず、自由に「野球遊び」を楽しんでもらうのが目的だ。
「ならびっこベースボール」のあとは、ややルールが複雑な「ベースボール5」。内野に3つのベースが置かれ、走者はベースを回って帰ってくる。「ならびっこベースボール」を体験した子供たちは、すぐにルールを理解して遊び始める。
2部に入ってもスタッフはルールの説明をするだけ。適宜水分補給を指示する以外は、ほとんど指示、指導をすることはない。子どもは思い思いにゲームを楽しんでいる。
11時、親子はアンケートを記入して、上気した顔でグラウンドを後にした。疲れさせることなく「もう少しやりたい」と思わせる程度で終了する。これも「野球好き」を作るポイントだ。中には1回目からほとんど皆勤の親子もいる。



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