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野球少年が怪我から復帰するときに行いたい、3つの運動機能チェック

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ケガをして全体練習を休んでいる選手にとって、早く競技復帰したいと思う気持ちは強いと思います。ただしケガの状態をしっかり確認し、筋力や柔軟性、関節可動域(関節の動く範囲)などが十分な状態に回復していないと、プレーでまた同じ部位を傷めてしまったり、ケガをした部位をかばって違う部位を傷めてしまったりすることが考えられます。競技復帰前にはなるべく一度受診した医療機関で、医師に患部の状態を確認してもらったうえで復帰することが望ましいでしょう。またプレー復帰までの間は必ず患部外(ケガをしたところ以外)のトレーニングを行う必要があります。こうした競技復帰に向けた準備をした上で、競技復帰前には運動機能をチェックしましょう。

1)関節可動域が正常の範囲になっている
2)筋力レベルや柔軟性などがケガをする前の状態に戻っている
3)ケガをしたときの動作を行っても不安なくできる

関節可動域と筋力に関しては左右の違いを見ながらチェックするとわかりやすいでしょう。ケガをした部位は一定期間安静にしていた影響で、関節の動く範囲や、筋力が低下していると考えられます。ある一定期間をかけて筋力トレーニング(ケガ部位のリハビリトレーニング)を行い、左右差があまり変わらなくなるまで続けるようにしましょう。柔軟性についても同様にケガをする前の状態にまで回復しているかどうかを確認します。

リハビリトレーニング中はケガをした部位を動かすと痛みを生じることがあると思います。こうした痛みもあらかじめチェックしておき、痛みの程度が強くなるようであればしばらく安静にする、痛みが軽減していくようであれば少しずつ負荷を加えるといった形で段階的にトレーニングを行うようにします。最終的にはケガをしたところに痛みがあるかどうかといった痛みの有無だけではなく、以前と同じ動作を行っても不安なく行えるかどうかを最終確認してからプレーに復帰するということを徹底しましょう。ケガを繰り返さないためにもこの3項目は必ずクリアしてから競技復帰することが大切です。

著者プロフィール


アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
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