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「将来」にフォーカスするドミニカ、「今」にフォーカスする日本(前編)

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「野球離れ」が進む中、海外での経験に裏打ちされたユニークな指導法で注目されている阪長友仁氏に、ドミニカ共和国の野球と「球数制限」について聞きました。




■ドミニカ共和国では「球数制限」はそもそも必要ない


ドミニカ共和国には「球数制限」のルールはありません。そもそも必要ないんです。
指導者の間に「子供たちの未来を考える」あるべき姿が確立されていますから。
指導者の評価は、目の前の勝敗ではありません。将来、子供が活躍したほうが指導者の評価は高まります。

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そういう価値観が確立している中で、子供に100球、150球投げさせたとなれば、仮にその時ケガをしなくても、この指導者は危ないな、ということになる。だから、自ずとそういうことはしなくなります。
いろんなメジャー球団で話を聞くと、試合では日本の17、8歳でおよそ80球くらいが目安になっているようです。85球でもケガをする子が増えることはないでしょうが、80球で十分という考え方です。
ドミニカ共和国は3か月のリーグ戦で、週6試合、計72試合をします。ローテーションで何回も登板機会が回ってくるので、十分に経験を積むことができます。

■「子供にたくさん投げさせる」という言葉が辞書にない


その下の年代のドミニカ共和国の子供たちは、メジャー傘下のアカデミーに行くことを目標にしています。そうした15,6歳の子供たちのレベルでも、全国大会はありません。スキルアップのために地元中心のリーグ戦を行っています。
もちろん、勝利を目指してはいますが、指導者も選手も「次のステップ」を目指しています。MLB球団とマイナー契約を結んでもらうことが目標になっているのです。
だから試合に勝っても90球投げた、100球投げた、挙句にケガをした、疲労したでは、トライアウトでベストパフォーマンスができないので意味がありません。そういう認識は、みんな持っています。
ドミニカ共和国には「子供に、たくさん投げさせる」という言葉が辞書にないんですね。

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