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水沢ライナーズが行なった4つの改革(その4)「ティーボール大会開催」

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野球漫画『MAJOR』の編集者である宮坂保志さんが神奈川県川崎市宮前区の少年野球チーム『水沢ライナーズ』で行った画期的な改革。子どもの野球人口減少の要因の一つと考えられる“悪しき慣習”を取り払い、チームの再建に成功したのは約5年前。今回は改革をサポートした岩崎正人部長と中尾幸靖マネージャーにお話を伺い、試合を行うことすらままならなかった状況から部員が増えた要因をシリーズで聞いていきます。今回は4つ目の改革、「ティーボール大会開催」についてお話を伺いました。




――子どもの人数が大幅に増えた最大の要因として、改革の一つ「ティーボール大会」の開催があると聞きました。

中尾 そうですね。部員募集として1番効果があったのは間違いなくティーボール大会だと思います。最初に始めたのは約5年前だと記憶しています。

岩崎 当たり前ですが、人が投げる球を打つよりティー台に置いた球の方が打ちやすいです。子どもは打つという行為が大好きですし、バットを振る楽しさを感じることがチームに入団するきっかけに繋がるのではないかと思い開催しました。

――いきなりチームに入って野球をするより、難しくないティーボールから始めると敷居が低く感じますね。

岩崎 最初は野球に興味がなくても、ティーボールが楽しかったら野球を始めたいと思う子どももいますから。部員募集としては非常に効果的で、毎年春と秋に行っています。

中尾 発案者の宮阪さん(元監督)を始め、うちにはティーボールの資格を持っている指導者も何人かいます。ですので、正しい知識を持って、安心安全な大会を開くことができるわけです。

――大会には水沢ライナーズの子どもたちも参加するんですね? 初心者の子どもたちに打ち方などをレクチャーする姿も見られると聞きました。

岩崎 チームの子どもたちをバランスよく均等に分け、参加者の子どもたちと一緒になり3チームに分かれた総当たり戦を行います。もちろん勝利を目的にするのではなく、純粋にスポーツを楽しむことが目的です。

中尾 ホームグラウンドである稗原小学校の生徒であれば、学年関係なく参加可能です。参加賞としてグッズを渡すので子どもたちには喜ばれる行事になっています。

岩﨑 多い時は20人くらい参加者が集まり、チームの子どもと合わせると40,50人という規模の大きなイベントになります。チームを知ってもらう良いきっかけになりますし、なにより子どもたちが純粋にスポーツを楽しむ光景はとても微笑ましいですよ。

中尾 水沢ライナーズの子どもたちは野球経験者ですから、必然的にチームの中では初心者の子どもたちに色々と教えてあげる立場です。そうすると自然にリーダーシップを発揮する機会にもなるんですね。


(取材・細川良介/写真・編集部)


※ティーボールと?
野球やソフトボールに極めて類似したボールゲームで、1988年に国際野球連盟と国際ソフトボール連盟が協力して考案したものです。 本塁プレートの後方に置いたバッティングティーにボールを載せ、その止まったボールを打つことからゲームが始まるためピッチャーが存在しない点が、野球やソフトボールと大きく異なる点だと言えます。現在「日本式ティーボール」は、文部科学省の「学習指導要領」の実施に伴い、全国の小学校でも体育の授業で行われており、野球やソフトボールの入門スポーツとしても今注目を浴びています。(NPO法人日本ティーボール協会ホームページ)
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