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「エンジョイ・ベースボール」の慶應義塾高校元監督に球数制限について聞いてみた(後編)

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■レベルの高いほうばかり見ている


「きれいなフォームで投げれば故障はしない、だから『球数制限』なんて必要ない」という意見もありますが、大部分の高校生は「フォームがどうの」というレベルではありません。おかしな投げ方で、いい球を放っている高校生がたくさんいるんです。
シュート回転しているし、肩痛めそうだなと思っていても、大会まで時間がないからそのまま投げさせてしまう、ということもたくさん起こっています。
それに選手に、故障しないいいフォームを教えることができる指導者はそんなにいないと思います。私もレベルの低い指導者だったと思います。
レベルの高いほうばかり見ているから「きれいなフォームで投げれば」という意見になりますが、そのレベルまで行きつく子はある程度でき上っている子で、多くはそれどころじゃない。
プレートの踏み方もわからない連中を指導するのが高校野球なのです。そのレベルでは、なにがいいフォームかはわかりません。だから故障させないためには、球数で制限するしかないと考えます。地区予選や練習試合レベルで故障する投手がなんと多い事か。この高校野球の「球数制限」が日本野球界の全てのカテゴリーに一石を投じるものと信じています。

■有識者会議を「第一歩」に


日本高野連の有識者会議では、「球数制限」について決めるだけではなく、高校野球をどう変えるのか、野球界にどんな提言をするのかをちゃんとやってほしいと思います。
「高校野球」が変われば、日本の野球は変わります。この会議をその「第一歩」にしてほしいですね。(広尾晃)
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