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入部希望殺到の少年野球チームが直面した「親の方が勝ちたがる問題」

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入部希望者が後を絶たないという少年野球チーム横浜金沢V・ルークス。発足から1年で部員が40人を超えたこのチームだが、けっして順風満帆だったわけではない。月日が経つにつれて徐々に出てきた数々の問題。これらに対してどのように対応してきたのだろうか?




■「子どもよりも親の方が勝ちたがる」問題


発足当初は子どもが野球を楽しむということを大前提に、保護者の意思疎通ができていたルークス。しかし、「楽しい」と「勝つ」の両立は想像以上に困難だったと田畑コーチは振り返る。

「最初は純粋に野球を楽しむ我が子の姿を観ていた保護者たちでしたが、いざ負けが続いてしまうと徐々に子どもたちに対し態度が厳しくなっていくのです(笑)。つまり、プレーをする子どもよりも、大人が試合に勝ちたいと思ってしまうわけです。そうなると『もっと練習をした方がいいのではないか?』や『子どもたちを自由にさせ過ぎなのではないか?』『なぜあの子じゃなくてあの子を使うのか?』という意見が続々とでてきます。それがエスカレートすると、敗因を探すようになり、エラーをしてしまった個人を責めてしまうようになってしまいます」



1学年7人の定員は早い者勝ちでそこに野球の上手い下手は関係ない。練習は土日(どちらかは半日のみ)だけ、試合には全員出場する、それがルークスの方針。そんな方針に魅力を感じて子供を預けたはずの大人たちがいつしか「勝ちたい!」という思いを抑えられなくなる。

「チームを立ち上げて約2年半ですが、保護者から『試合である以上は勝ちたい!』という、人間の本能的な部分が出てくるのは仕方のないことだと理解しました(笑)。ですから、チーム全体が悪い方向に行きそうな時は代表を中心にひたすら保護者と話し合いをしました。時には代表から直球の質問がコーチや親の方に飛ぶこともあります。コーチ会議も頻繁にやるのですが、終わるのが深夜になってしまうこともしょっちゅうです。そういったことを繰り返し、実のところ子どもより大人の方が気づかされたり、反省することの方が多いんですよね(笑)」
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