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【球数制限を考える】甲子園優勝投手、準優勝投手の投球数の推移

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■「球数制限」が導入されれば、公立は戦えないか?


最近の傾向を見れば、有力投手を複数育成することが可能な私学では、投手の分業が当たり前になって来つつあると考えられる。

「球数制限」が導入されたとしても、こうした学校はさほど苦労することなく対応することが可能だろう。

甲子園の常連校のような強豪チームにとって「エースシステム」は過去のものになったといっても良いのではないか。

公立高校でも2019年の春の準優勝校の市立習志野などは、山内翔太、飯塚脩人という2人の投手を交互に起用し、負担を軽減していた。

問題は、2018年夏の金足農のように、1人のエースしか用意しないチームの存在だ。実際には金足農には、打川和輝という二番手投手がいた。決勝で大阪桐蔭を3回3被安打自責点1で抑えたように、球速は135㎞/h程度だったが、それなりの実力はあった。しかし金足農、中泉一豊監督によって、投手は吉田輝星一本でいく方針だったために決勝戦まで登板の機会がなかった。

もし、2018年の時点で「球数制限」が導入されていたなら、金足農は地方大会の段階から打川和輝を起用し、分業で戦っていたと思われる。その結果として甲子園出場はかなわなかったかもしれないが、箸にも棒にも掛からぬ結果ではなかったはずだ。

「球数制限」が導入されれば、どんなレベルの高校でも、複数の投手を育成することになる。「球数制限」に対するハードルは、公立校も含め、それほど高くない可能性があると思われる。(広尾晃)
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