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飛びすぎるバットは危険!? 子どもが「飛ばないバット」を使うことのメリット

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少年硬式野球チームの堺ビッグボーイズは、大阪府内の少年野球チームに呼びかけて、「フューチャーズリーグ」を開いている。昨秋、この大会で低反発仕様の金属バットを使用して試合が行われた。




■飛びすぎる金属バットの弊害


日本の高校野球、中学硬式野球では高反発金属バットが使用されている。もともとは1970年代に、よく折れる木製バットの代用品として金属バットの使用が認められたのだが、選手の体格の向上、筋トレなどによるパワーアップによって、極端な「打高投低」が進んだ。
甲子園での本塁打数は、1974年夏の金属バット導入以前は多くても十数本だったが、これが急増し、2017年には一大会68本ものホームランが飛び交った。
阪神甲子園球場は1980年代までは両翼90m中堅115mだったが、1992年に両翼96m中堅118mと大型化している。にもかかわらず本塁打数は急増しているのだ。
これらのホームランの多くは「実力」以上に「金属バットが打たせている」という側面があった。

このため金属バットの感触に慣れた高校球児が、木製バットを使う大学、社会人、プロ野球に進んで打撃不振に陥るケースが多く見られるようになった。横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手も「僕もプロに入ってから木製バットに慣れるまで苦労しました」と語っている。
こうした現実を踏まえて、指導者の中には有望な打者に、中学、高校時代から木製バットを併用させることが多くなっている。

■大きな怪我につながる恐れも


また、飛びすぎる金属バットは、打球の球速が速くなり、当たれば深刻な怪我につながる危険性が高くなっている。
今年の夏の甲子園では、岡山学芸館の先発、丹羽淳平(3年)が1回、広島商の3番水岡嶺(3年)の打球を顔面に受け、病院へ搬送された。
甲子園に出場するようなトップクラスの選手でもとっさに避けきれないような打球が飛び交うようになったのだ。
近年は有力校と弱小校の格差が拡がっている。複数の学校の野球部による合同チームは、日頃の練習もままならないような状態で、試合に出ることも多い。そんなチームが甲子園を目指す強豪校と当たることもあるのだ。
そういう強豪校の打者の打球は、連合チームの選手には「凶器」でしかない。審判などから「戦力格差が広がる中で、高反発金属バットは危ない」という声が上がっていた。

アメリカでは、少年野球で金属バットによる事故が相次いだことから2012年に木製バットと同程度の反発係数に調整したBBCOR(Batted Ball Coefficient of Restitution)仕様のバットを導入している。今では大学、高校、リトルリーグなどすべてのアマチュア野球でBBCOR仕様以外のバットは使用できなくなっている。
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