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日本の野球は、成長するにつれて弱くなる?

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「どんなスポーツでも、日本は小さいときは優秀なんですが、練習をやりすぎて、大きくなると弱くなるんですね」過日、筆者は「球数制限」の取材でスポーツ庁の鈴木大地長官に話を聞いたが、この言葉が強く印象に残っている。




■U18ワールドカップで5位に終わった日本


野球で言っても、リトルリーグやボーイズリーグ(中学硬式野球)のレベルでは、日本は世界屈指の強豪だ。何度も国際大会で優勝している。
しかし先日のU18ワールドカップでは、日本は5位に沈んだ。年齢が高くなると勝てなくなるのだ。なぜなのか?

■過酷な練習による故障、怪我のリスク


一つは、小さいころから長時間の過酷な練習をする日本では、多くの子どもが十代半ばで故障をして挫折してしまうことがある。
小中学校の野球ではようやく「球数制限」が本格的に始まったが、それまでに多くの子どもが健康被害にあっている。
日本の野球少年は早い段階で、肘や肩を故障することが多いのだ。深刻な場合には野球を断念することさえある。

■若いころに練習しすぎると「成長が止まる」


実はもう一つ、大きな問題がある。ベースボールドクターの古島利三医師なども指摘しているが、小さなころから走らせすぎたり、練習させすぎたりすると、子どもの成長が止まってしまうのだ。
外国の選手の中には十代半ばで見上げるような高身長の選手がいる。私たちはそれを人種の違いだとか、生活習慣の違いだとか考えがちだが、同じアジア系の韓国や台湾でも欧米の選手に負けない大きな選手がいるのだ。特に脚が長く、大きなストライドを持つ選手が多い。
これは、若いころに十分に栄養と睡眠時間を取っているからなのだという。
日本では、小さな子どもに毎日走らせたりする。それに十分な休養を取らせずに長時間、練習や試合をさせたりする。
その結果として、両親の身長から割り出せば、当然達するべき身長に達することなく伸びが止まってしまうこともあるのだ。
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