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野球ひじ検診を推進してきた「NPO法人奈良野球少年を守る会」

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NPO法人奈良野球少年を守る会は、毎年、奈良県野球ひじ検診を実施している。事務局長として、この取り組みを推進してきた理学療法士の和田哲宏さんにお話を聞いた。




――この取り組みを始めたきっかけは?
奈良県は野球が盛んな土地ですが、スポーツ障害に特化した病院、理学療法士がいてリハビリ指導をするクリニックのようなものが少なかったのです。

偶然、僕が前に勤務していた田北病院(奈良県大和郡山市)が、14~5年前にスポーツリハビリテーションを始めました。僕はそこで理学療法士としてストレッチ、フォーム指導、練習の指導などを段階を追ってきめ細かく行っていました。

そうした業務をしながら痛感したのが、保護者や監督、指導者の理解力の低さです。そこで病院主催で講演会もやっていたのですが、地域全体、奈良県全体の野球少年のために何かできないか、と考え始めたんです。

――他地域でも野球ひじ検診はかなり行われるようになりました。
西日本では、徳島大学の取り組みが有名です。整形外科のお医者さんが、地域の少年野球連盟と連携して、大規模な野球ひじ検診を行い、講演会など啓もう活動も行っています。それを奈良県でもできないか、と考えたんですね。

そこで地元の郡山市少年野球連盟の方と話をするようになりました。たまたま病院に超音波エコー診断装置も入りましたので、8年前から野球ひじ検診を実施しました。
第1回は92人の参加でしたが、2回目以降は受診者が増加しています。規模が大きくなると、ドクターや理学療法士の人数も増えますし、超音波エコー診断装置の台数も揃えなくてはいけません。
ドクターや理学療法士はボランティアでお願いしていますが、交通費くらいは出したい。そういうこともあって、協賛金を集めています。奈良県は理学療法士の数が少ないので他府県からも来てもらっています。続けることで受診者も増えて、600人近くになりました。それに伴いスタッフも165人になっています。

野球ひじ検診の日が野球の大会と重なったりして、参加者が減ることもあります。検診だけでなく障害予防などの啓発活動も行っています。また野球だけにこだわらず、昨年から下肢検診も実施し、サッカー選手の検診も始めました。
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