野球少年、野球少女のお父さん、お母さん、そして少年野球指導者の皆さんにとって役に立つ、勉強になる野球の本を紹介します。
今回紹介するのは、コンディショニングコーチとして近鉄バファローズや千葉ロッテマリーンズ、元ニューヨークメッツ などで活躍された立花龍司さんの『最新! メジャー流 野球コーチング術 投打の基本と、折れない心と体の作り方』(竹書房)です。
中学時代にはボーイズリーグの日本代表に選ばれた経験もある立花さんの著書から一部をご紹介します。
「自分の子供を野球選手にしたい」
そう願う親がいたとします。その場合、まず親がなすべきことは何でしょうか?
毎日、毎日、子供に付き合い、野球の練習をすることでしょうか?
それとも子供を地域の強豪チームに入部させ、野球の英才教育を施すことでしょうか?
答えはともに「NO」です。
何よりも先に親が子になすべきこと。
それは、
「子供に野球を好きになってもらう」
ことです。
「野球が好き」
この気持ちがあれば、辛いことも厳しい練習も、やがて訪れるであろう”壁”をも乗り越えていくことができます。
ここで、私が体験したいくつかのエピソードをご紹介したいと思います。
私が中学3年生の時のことです。当時、南海ホークスのジュニアチームでピッチャーをしていた私は、幸運なことにボーイズリーグのオールジャパンのメンバーに選ばれました。
オールジャパンはアメリカに遠征し、約1ケ月、ホームステイをしながら全米各地のチームと対戦を行いました。
ホームステイする先は対戦相手の選手の家が多かったのですが、試合後、どの家に行っても、アメリカの選手たちは「野球をしようぜ」と私たちを誘ってきます。
私は昔から”根性”という言葉が嫌いでした。日本のスポーツ界の指導者たちは、選手がプレーでミスすると「根性が足りないからだ」と決めつけます。
そこに根拠はまったくなく、「根性がない」「努力が足りない」のひと言で片付けられてしまう。私は「根性があれば体力も技術も高まっていく」という、日本スポーツ界の悪しき風潮に嫌気が差していました。
そんな時に出会ったアメリカの野球少年たちは、「野球が上手になるには何が一番大切か」を私に教えてくれました。
ポイント
「野球が好き」という気持ちがあれば、辛いことも厳しい練習も、やがて訪れるであろう”壁”をも乗り越えていくことができる。
(第1章 「『野球が好き!』がすべての原動力 野球の楽しさの教え方」 より)
■内容紹介■
日米でこんなに違う野球の指導法!
日本「高目は絶対に手を出すな!」
アメリカ「低目は高目より圧倒的に打率が高いから、チーム一丸で低目を狙っていこう!」
どちらが、いい結果を生むでしょうか?
本書では、日本人初のメジャーリーグのコーチとして、ニューヨーク・メッツに入団した立花龍司氏が、日米の野球の指導法を比較しながら、メジャー流のコーチング術と投打の基本について、最先端のテクニックを伝授している。
ちなみに、冒頭の問題は、バッターに「○○するな」と指示した時と、「○○していこう」と指示した時のスイングスピードは、「○○していこう」のほうが力みが抜けている分、1・25倍も速くなるという研究結果がある。 コマンド(命令)だった「○○しろ」が動機付けによってミッション(与えられた任務)となり、そのミッションをみんなで推し進めることによってそこにパッション(情熱)が生まれ、いろんな工夫や知恵が出てくるのだ。
イチローやダルビッシュ有、名将ボビー・バレンタイン監督ら、メジャーで活躍する選手や監督とのエピソードも数多く交えながら、いま最先端とされるピッチング、バッティング理論とコーチング術、さらには、ケガしないための体作り等を写真と図解で分かりやすく解説。可愛い息子さんや教え子が、心も体も折れることなく、少しでも長く野球をプレーできるようになるための知恵と知識がいっぱい詰まった一冊。
今回紹介するのは、コンディショニングコーチとして近鉄バファローズや千葉ロッテマリーンズ、元ニューヨークメッツ などで活躍された立花龍司さんの『最新! メジャー流 野球コーチング術 投打の基本と、折れない心と体の作り方』(竹書房)です。
中学時代にはボーイズリーグの日本代表に選ばれた経験もある立花さんの著書から一部をご紹介します。
野球が上手くなるために一番必要なもの
「自分の子供を野球選手にしたい」
そう願う親がいたとします。その場合、まず親がなすべきことは何でしょうか?
毎日、毎日、子供に付き合い、野球の練習をすることでしょうか?
それとも子供を地域の強豪チームに入部させ、野球の英才教育を施すことでしょうか?
答えはともに「NO」です。
何よりも先に親が子になすべきこと。
それは、
「子供に野球を好きになってもらう」
ことです。
「野球が好き」
この気持ちがあれば、辛いことも厳しい練習も、やがて訪れるであろう”壁”をも乗り越えていくことができます。
ここで、私が体験したいくつかのエピソードをご紹介したいと思います。
私が中学3年生の時のことです。当時、南海ホークスのジュニアチームでピッチャーをしていた私は、幸運なことにボーイズリーグのオールジャパンのメンバーに選ばれました。
オールジャパンはアメリカに遠征し、約1ケ月、ホームステイをしながら全米各地のチームと対戦を行いました。
ホームステイする先は対戦相手の選手の家が多かったのですが、試合後、どの家に行っても、アメリカの選手たちは「野球をしようぜ」と私たちを誘ってきます。
私は昔から”根性”という言葉が嫌いでした。日本のスポーツ界の指導者たちは、選手がプレーでミスすると「根性が足りないからだ」と決めつけます。
そこに根拠はまったくなく、「根性がない」「努力が足りない」のひと言で片付けられてしまう。私は「根性があれば体力も技術も高まっていく」という、日本スポーツ界の悪しき風潮に嫌気が差していました。
そんな時に出会ったアメリカの野球少年たちは、「野球が上手になるには何が一番大切か」を私に教えてくれました。
ポイント
「野球が好き」という気持ちがあれば、辛いことも厳しい練習も、やがて訪れるであろう”壁”をも乗り越えていくことができる。
(第1章 「『野球が好き!』がすべての原動力 野球の楽しさの教え方」 より)
■内容紹介■
日米でこんなに違う野球の指導法!
日本「高目は絶対に手を出すな!」
アメリカ「低目は高目より圧倒的に打率が高いから、チーム一丸で低目を狙っていこう!」
どちらが、いい結果を生むでしょうか?
本書では、日本人初のメジャーリーグのコーチとして、ニューヨーク・メッツに入団した立花龍司氏が、日米の野球の指導法を比較しながら、メジャー流のコーチング術と投打の基本について、最先端のテクニックを伝授している。
ちなみに、冒頭の問題は、バッターに「○○するな」と指示した時と、「○○していこう」と指示した時のスイングスピードは、「○○していこう」のほうが力みが抜けている分、1・25倍も速くなるという研究結果がある。 コマンド(命令)だった「○○しろ」が動機付けによってミッション(与えられた任務)となり、そのミッションをみんなで推し進めることによってそこにパッション(情熱)が生まれ、いろんな工夫や知恵が出てくるのだ。
イチローやダルビッシュ有、名将ボビー・バレンタイン監督ら、メジャーで活躍する選手や監督とのエピソードも数多く交えながら、いま最先端とされるピッチング、バッティング理論とコーチング術、さらには、ケガしないための体作り等を写真と図解で分かりやすく解説。可愛い息子さんや教え子が、心も体も折れることなく、少しでも長く野球をプレーできるようになるための知恵と知識がいっぱい詰まった一冊。