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「次」に向かっていくチャレンジが子どもの将来を切り開く|ヤキュイクキャンプコーチによるセミナーレポート・後編

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学童野球や中学野球の現場では、いまだに子どもを必要以上に怒るといった指導が残念ながら残っています。『そんな現状を変えたい』と悩む指導者向けに、セミナーを開催しました。後編では、宇野誠一コーチによる講義『チャレンジを促す指導がもたらす成果』と、今夏開催されたヤキュイクキャンプでの実例を合わせて紹介してきます。

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子どもも世間も変わり続けるなか、変わらぬグラウンド


高校、大学、社会人と野球を続け、引退後は社会人野球の指導者となった宇野誠一コーチ。3人のお子さんは父の背中を追うように地元のチームで野球を始めたのですが、練習グラウンドで見た光景は、昔と同じように指導者の暴言が飛び交う様子でした。「このままでは子どもたちが野球を嫌いになってしまう」と感じた宇野コーチは、それをキッカケにジュニア年代の指導に関わるようになったそうです。
「学ばない指導者はプレイヤーの前に立ってはいけない」というポリシーで指導者を務める宇野コーチは、多様化する社会のなかで、グラウンドの中が変わらないことに強い危機感を募らせています。



「自分が厳しく教えられたので、子どもにも同じことをする」
そういう変化を受け入れられない指導者も少なからずいるなか、変化を前向きに受け止め、感性を働かせてより豊かなものにしていくことは、子どもたちだけではなく、指導者にとっても必要なことだと強く訴えていました。また子どもたちが、自発的に行動できるよう成長するための指導についても語りました。

自発的な行動には『チャレンジ』と『リーダーシップ』が必要


自ら考えて行動するためには、『チャレンジ』というライフスキルは必要不可欠です。ヤキュイクキャンプでは『チャレンジ』する力を養うために、ホームランチャレンジを行いました。この企画では、全員がフルスイングでホームランを目指すというもの。打てた子は爽快感をまた味わうために再チャレンジし、打てなかった子は悔しさを新たなチャレンジの糧にするのですが、成功しても、失敗しても、下を向かずに「次」に向かっていく姿勢が重要だと宇野コーチはいいます。



さらに、ヤキュイクキャンプではグラウンド内だけではなく、宿泊した旅館での行動や、ライフスキルを学ぶ座学の時間でも自発的な行動を促していきます。旅館の玄関に子どもたちの靴が散らかっていても、怒るのではなく「整理整頓したら、みんなが使いやすくなるし、カッコいい行動じゃない?」などと話し、子どもたちに気づきを与えていきます。食べ終わった食器を片付けるのも同様です。



また、ヤキュイクキャンプが他と一線を画す点に「参加者全員のリーダーシップを伸ばす」点が挙げられます。少年野球チームにありがちな「キャプテンに子どもたちをまとめさせ指示をさせる」ことも一切行いません。セミナーを受講した参加者からも「キャプテンにチームをまとめてもらわないと不安」という声がありましたが、宇野コーチは「キャプテンに全ての責任を背負わせる文化は正直古いと思っています。怒られ続け、責任に耐え切れなくて野球が嫌いになってしまった子を私は何人も見てきましたから。キャプテンがしっかりするのではなく、子どもたち全員が個々で責任を持った行動をし、周りを巻き込むリーダーシップが必要だと思います」と話していました。



現場での指導だけではなく、自身の子を侍ジャパンU12に育てた宇野コーチの子育て論にまで話が広がるなど、活発な交流会となった今回のヤキュイクセミナー。最後にグループで野球の魅力や指導に必要な姿勢をについて語り合う時間も設けられ、とても有意義な意見交換の場となりました。
それぞれが各自のチームに戻り、新たなチーム作りに『チャレンジ』することを期待しています。

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【参加者募集中】ヤキュイクキャンプ2019Winter!12月25~27日開催!



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