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子どもの野球肘障害を減らすため、全軟連が7つのルール改定を提案

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1月18日、19日に群馬県前橋市のALSOKぐんま総合スポーツセンターで、「ぐんま野球フェスタ2020」が開催された。昨年は1日だったが、今年は2日間にわたり多彩なイベントが催された。




「野球肩肘検診」は18、19日の両日行われた。18日は小中学生の野球選手を対象に埼玉西武ライオンズアカデミーによる「野球教室」、19日は小学生を対象に、県内8校の高校球児群馬県高野連公認の「野球あそび」。
さらに「野球コーディネーション」「お母さんに役立つスポーツ栄養の話」「野球傷害のほんとうの話」「園児~小学校低学年の野球体験教室」「AED使用体験」「ベースボール5体験」なども行われた。



これと並行して、県内の少年野球チームの指導者を対象にした「指導者講習会」も行われた。

「昨年やってみて、親御さんからは通常やる野球肩肘検診よりも丁寧にやってくれるので非常にありがたいといわれました。ただ時間がなくて、中身も密度がありすぎて。それで2日に分けて分散した次第です。指導者講習も、単体でやっていたときは指導者しか来なかったものが、フェスタにしたことで保護者もきてくれるようになった。情報や意識を共有できたのが大きいですね」
主催者の古島弘三整形外科病院スポーツ医学センター長は語る。

「指導者講習会」は、県内の少年野球指導者760人が出席。
午前中は古島弘三医師が野球少年の肩ひじの障害が起こるメカニズムについて、写真や動画も交えて詳細に説明。OCD(離断性骨軟骨炎)や、トミー・ジョン手術の動画に、息をのむ指導者もいた。また古島医師は視察したドミニカ共和国の野球環境についても紹介した。



午後は各講師が野球の様々な側面について話をした。
一般社団法人スポーツメディカルコンプライアンス協会の中英行理事は「スポーツパーソンシップ」という考え方について実例を交えながら紹介した。「スポーツ」と「体育」の違いを説明しスポーツパーソンシップとは「スポーツを通じて身に着ける総合的な人間力」だとした。

堺ビッグボーイズ中学部監督で、NPO法人BBフューチャー理事長の阪長友仁氏はドミニカ共和国と日本の少年野球の育成システムを比較。MLBに2019年も152人もの選手を輩出したドミニカ共和国の育成システムは「今」ではなく「未来」を見据えていることを力説した。

全日本軟式野球連盟の宗像豊巳専務理事は、昨年、この席上で学童野球の「70球」の球数制限を打ち出して大きな反響を呼んだが、今年は野球肘障害を減らすため、さらなるルールの改定(案)として、

1.試合回:6回制
2.試合数規制:年間80試合以内
3.投捕間距離の改正:16メートル → 15メートルへ
4.盗塁数規制:1試合3~5回、パスボールでの進塁なし
5.ホームベースの拡大化:大人用と同じサイズ
6.大会:トーナメント制からリーグ制へ移行
7.カウント:ワンストライクから始める

を提案した。

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