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あなたの街、チームでは行われていますか? 子どもたちの「野球肘検診」

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1月26日、神戸市の(株)アシックス本社で、兵庫県など関西地区の中高校の野球少年のメディカルチェックを行うイベント、第4回神戸野球肘検診が開催された。




「当初は神戸市の『医療法人社団あんしん会 あんしん病院』で行ってきました。ここで年に4回開催していたのですが、規模を大きくして、より多くの子どもたちの野球肘のチェックをするために、昨年からアシックスさんのご協力で、この会場で年1回実施することになりました」 主催するHBCA兵庫県野球指導者会の谷中康夫代表は語る。



今年は小中学生776人が参加。70人前後の子どもがインフルエンザなどで欠席。父兄は約400人。ボランティアは124人だった。

規模が大きくなったこともあり、医療法人社団 あんしん会に加え、神戸大学医学部整形学科も協力。多くの医師、理学療法士が参加して行われた。 メインである野球肘検診のほか、理学療法士による関節部分のチェックや運動指導、下半身トレーニング、スポーツリズムトレーニング、保護者のための栄養講座、さらに今年からアプリを使った動作解析なども行われた。

指導者に引率されてやってきた子どもたちは、問診票に記入したのちに、スポーツリズムトレーニングで体をほぐし、野球肘検診、理学療法士の運動チェックなどのプログラムをこなしていく。



検査で問題が見つかった子どもには、医師が二次診断の案内をしている。 昨年は724人が受診し、12人が「OCD(離断性骨軟骨炎)の疑いあり」となったが、今年は776人が受診し、25人が「OCDの疑いあり」という診断を受けた。率で言えば倍増している。

「今年は、各チームの指導者に11月で卒団した6年生の選手たちも連れてきてください、とお願いしたんです。6年生はエースとして投げていた選手が含まれます。5年生以下よりもOCDなど障害を負う可能性はずっと高いんです。でも、自覚症状があまりなければそのまま中学に上がって野球を続けて症状を悪化させてしまいます。この野球肘検診で、OCDなど肘の障害が軽症のうちに見つかることで、早期の治療をして中学で元気に野球を続けることができます。 そういう意味では、OCDの疑いのある子どもが去年よりもたくさん見つかったのは、私たちの取り組みがうまくいっているということでもあるんです」

谷中代表は語る。 また今年は、兵庫県だけでなく大阪府の少年野球チームも参加した。大阪府ではこうした大規模な野球肘検診は実施されていない。そうした県外チームの参加も、OCDの発現率を高めた可能性もあるだろう。
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