ニュース 2020.02.03. 17:00

経験だけに頼らない!指導者は常に勉強!創設2年で部員40人の横浜ブレイズ





キャッチボールで工夫していたのは投げ方だけではない。捕球のスキル向上に関する取り組みも見られた。その一つがボールを投げる方の手をポケットに入れて、あえてシングルハンドでキャッチするというもの。昔ながらのキャッチボールの教えではボールの正面に体を入れて両手で捕球する、というのが基本とされていたが実際のプレーではそのような機会は決して多くない。そしてグラブさばきにかかわるような動きは、神経系の伸びる子ども年代に重要だということはよく知られている。一見すると遊んでいるようにも見える光景だったが、グラブさばきの向上に役立つことは間違いないだろう。

キャッチボールが終わった後は、ダイヤモンドのそれぞれのベースに分かれてのボール回しが行われた。二組に分かれて行い、一つのベースには大体三人くらいがつく形となったが、実際にボールを受けない選手もしっかりカバーに動いてフットワークを使うように意識づけられていた。また面白かったのが、ノーバウンドだけでなく、わざとワンバウンドさせるボール回しも行っていたところだ。まだ野球経験が短い選手も多く、後ろにそらすことも少なくなかったが、狙ってワンバウンドを投げるということでスローイングの距離感をつかむ練習になり、また捕球についてはハンドリングの向上に繋がると言える。キャッチボール、ボール回しと言葉にしてしまうとありきたりの練習ではあるが、少しずつスキル向上に繋がるような要素を取り入れているところに意識の高さが感じられた。



そしてボール回しが終わると、選手各自で持ってきたおにぎりやパンなどを食べる補食タイムとなった。その狙いなどは後述するが、成長期の子ども達にとっては、練習中にも栄養補給を行うことは間違いなく重要だろう。学童チームでも取り入れているところは少ないようだが、今後もっと広まっていくことを望みたい。(取材・文/西尾典文)

次回は練習の様子の後編をお届けします。

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