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お父さん仲間7人で立ち上げたチームは「子どものためになっているか?」が判断基準

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また保護者とのかかわりも特徴的な部分がある。この日の練習でも10人を超える保護者の方が練習に参加しており、ジュニアチームではお母さんがグローブを持参してボールを投げている様子も見られた。しかし当番制などは一切とっておらず、保護者の意思で参加しているというのだ。保護者の役割について一人のコーチはこう話した。

「子どもだけでなく、親もスタッフも、チームにいるみんなが楽しめるようにという方針でやっています。そうやっているうちに手伝ってくださいと言わなくても自然とお母さんも参加してくれるようになりました。ただ練習はみんなでやりますが、最終的に我々7人が責任を取るようにしています。これは練習だけでなく、例えばクリスマス会などチーム行事についても同じです。」

このような方針にしたのには、少年野球チームに親としてかかわってきた経験があったからだそうだ。中井監督は以下のように経緯を話した。
「まずチームの中で面倒なことが起こるのは親が原因なんですね。配車を決める、スケジュールを決める、行事を企画するなど「特別な権限を持つ親」がいると、親の中に序列が生まれてしまいます。色々なケースを見ていると、それがもめ事につながることが多いと思うんです。結局、かわいそうな思いをするのは子ども達です。だから最初から特別な権限を持つ親は作らないようにして、チーム運営に関わることはスタッフがすべてやることにしました。もちろんすべてを7人でまかないきれないので助けていただいていますけど、議論の場はオープンにして、最終的な責任は我々がとるようにしています。時には意見がぶつかることもありますけど、最終的な判断基準は『子どものためになっているか?』ということ。これからもそこはぶらさずにやっていきたいですね」

特別な親を作らず、指導者が勉強して責任も負う。そして何よりも『子どものためになっているか?』という基準で物事を判断する。このような理念を持ったチームが他にも増えていけば、野球を好きになる子どももきっと増えていくのではないだろうか。そんなことを感じる横浜ブレイズの取材だった。(取材・文/撮影:西尾典文)
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