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「発育発達学に基づくコーチング〜年齢に応じた野球が上手くなる心と体の作り方〜」講演レポート(前編)

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2月15日、東京農業大学応用生物科学部の勝亦陽一准教授が、神奈川県の立花学園高校で同県西部の高校野球、少年野球指導者を対象に講演を行いました。講演のテーマは「発育発達学に基づくコーチング 〜年齢に応じた野球が上手くなる心と体の作り方〜」。今回は講演の中から「心と頭の鍛え方」のお話を中心にご紹介します。




「共通性のない言葉」を伝えることの難しさ


講演の初め、勝亦先生は、言葉を理解して伝えることの難しさを実演を交えて紹介しました。
まず、同校の野球部員達をステージ前に集めると二人一組で向かい合わせに立たせました。勝亦先生は一方の選手の背中側後方にまわり、そこで様々な動作やゼスチャーを行います。その動きをもう一方の側の選手が見て、動きを見れないもう一方の選手に言葉だけでその動きを伝え、同じ動きを再現してもらうというものです。

右手を回す、左足をあげる、四股を踏む、ラジオ体操の動きなど、比較的簡単な動きは選手達も再現できましたが、複雑な動きになると選手達の動きがバラバラで揃わなくなり、会場からは笑い声が溢れました。

このことに対して勝亦先生はこのように解説してくれました。
「(多くの選手が再現できた動きは)『四股』や『ラジオ体操の二番目の動き』といった、『言葉の共通性』があるから(相手に)伝えやすいんです。しかし、共通性のない言葉になると伝えることが難しくなります」

「共通性のない言葉」、これを野球に置き換えてみます。「肘を上げる」という言葉は野球の指導の現場でよく聞く言葉ですが、「肘をあげる」という言葉を聞いて頭の中で思い描く動作は人によってそれぞれです。同じように、投球やスイングの際の『間(ま)』や『壁』といった言葉も、言葉だけで正しく伝えることが難しいことがわかります。

言葉で伝えることが難しいからこそ、「間(ま)というのはー」、「壁というのはー」と、きちんと説明してあげることがとても大切であると、勝亦先生は説きました。

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