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子ども達の「ビジョントレーニング」、その前に

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「ビジョントレーニング」という言葉が野球界でもよく聞かれるようになりました。目の見るチカラ、「視覚機能」を高めるためのトレーニングですが、正しく理解して子ども達にトレーニングが行えているでしょうか? そこで、今回から全3回に渡って、一般社団法人 日本スポーツビジョン協会理事・事務局長の石橋秀幸さんにお話を伺いました。




野球をはじめスポーツは視覚や聴覚、触覚といった感覚器からさまざまな情報を取り入れ、それを適切に処理してパフォーマンスに結びつけています。フィジカル面を鍛えるためのトレーニングは近年一般的になりつつありますが、ビジョントレーニングといってもどのようなことをするのか、知られていない部分も多いと思います。

ところで最近の小中学生のは視力レベルはどのぐらいかご存じですか。2019年慶応大学医学部眼科学教室では、東京都内の小中学生約1400人を対象とした近視疫学研究を行いました。それによると近視有病率(将来、近視になる可能性が高いとされる割合)は小学生で76.5%(689人中)、中学生では94.9%(727人中)という結果でした。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2019/8/19/190819-1.pdf

以前は視力検査を数値で評価しましたが、現在はABCDという4段階評価に変わり、視力1.0以下(A以外のB、C、D評価)は視力不足として眼科受診を勧められます。さらにC(視力0.6〜0.3に相当)、D(視力0.2以下に相当)であれば、教室の前方に席を移動しましょうとか、メガネ等の視力矯正を行いましょうといった文部科学省の指導勧告が入ります。

ただ学校での視力検査では4段階評価になるため、右目と左目が同じ評価でも実は視力の差があったり、日常生活に支障がなくてもスポーツをする上では視力不足だったりといったことを、子どもたちや保護者の皆さんがよくわかっていないという現状があります。まずは「今、自分がどのくらい見えているのか」ということを正しく理解することが大切です。視力と視覚は違いますので、まず適切な視力を獲得した後に、ビジョントレーニングによって視覚をレベルアップさせましょうということです。
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