ニュース 2020.04.21. 14:27

チームで野球を学べる『高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集』

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日本全国でチームの活動自粛が続く今、ZOOMなどを用いたオンラインチームミーティングなどを実施しているチームも多いかと思います。
今回はそんなオンラインミーティングに最適な、野球を学べる本を紹介します。




『高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集』(田尻賢誉/竹書房)


昨年6月に発売されたこの本では、実際にあったプレーを挙げながら、考え方、守備位置、カバーリング、ルール等を初級、中級、上級に分けられた全120問を徹底解説しています。

下の例題を見ていただければ分かるように、
・こういうケースではどんなことを意識しなければいけない?
・この場面、どんなことに注意が必要?
・選手はどうするべきだった?

そんなことを子どもたちに質問をしながら、チームで野球を深く学ぶことができる一冊です。

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【例題】
1死二、三塁の場面で打者が犠牲フライには十分な飛距離のセンターフライを打ちました。三塁走者に加え、二塁走者もタッチアップしそうな雰囲気です。このとき、三塁走者が気をつけるべきことは、何でしょうか?

【解答・解説】
できるだけ早くホームベースを踏むことです。たとえ本塁が悠々セーフのタイミングでも、二塁走者が三塁に走るとなれば話は別です。自らが本塁を踏む前に二塁走者が三塁でタッチアウトになれば、得点は認められないからです。

<実際にあったプレー>
2018年8月30日の阪神対ヤクルト戦。阪神は5回裏、1死満塁のチャンスに糸原健斗が飛距離十分のセンター左へフライを打ち上げました。三塁走者の鳥谷敬はタッチアップから本塁へ。と同時に二塁走者の梅野隆太郎も三塁へとタッチアップしました。センターの青木宣親からショートの西浦直亨を経由して送球は三塁へ。鳥谷がホームを踏むのよりも先に梅野がタッチアウトとなり、阪神の得点は幻になってしまいました。この走塁に金本知憲監督が「ちょっと信じられない。見たことない。ありえんことが起こっている」と言えば、三塁コーチャーの高代延博コーチは「開いた口がふさがらない」とぼう然としていました。

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グラウンドに出られない今だからこそ、チームでしっかり野球を学んでみる機会にできるといいですよね。

野球は座学で上手くなる!

 

 

著者について


田尻賢誉(たじり・まさたか)
1975年兵庫県生。学習院大学卒。ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球をはじめ、徹底した野球の現場取材に定評があるほか、指導者、中高生、父兄への講演活動も行っている。『機動破壊』、『機動破壊の秘策』、『機動破壊の解析力』、『高校野球は親が9割』、『超強豪校』、『激戦区を勝ち抜く方法』(すべて小社)など著書多数。
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