ニュース 2020.07.27. 14:46

【熊谷ドリームス】勝利よりも大切にする、子ども達の心と体の土台つくり


■子ども達の心の拠り所となるチームに


熊谷ドリームスの練習メニューは子ども達に委ねられています。監督、コーチはほとんど指示も出しません。しかし、誰に強制されたわけでもなく6年生達が下級生達をひっぱり練習は進んでいきます。そこには大人達の怒声も罵声もなく、あるのは子ども達の笑顔と笑い声だけ。遊びと練習の境界も曖昧で、大会の優勝や全国大会を目指すチームからすれば遊んでいるように映るかもしれません。



しかし、高橋監督はそれでいいのだと言います。なぜなら目標にしているのは試合に勝つことではなく「子ども達に野球を好きになってもらうこと」だから。それは「野球を好きになれば子どもたち自身で努力するようになる」という信念を持っているから。
そして何よりも、「助け合い」「協力し合い」「教え合い」「認め合う」ことを子どもたちに大事にしてもらいたいから。

楽しいだけの野球では子どもが中学に上がってから苦労するー

そんな批判的な声を聞こえてきそうですが、中学ではむしろ率先してリーダーシップを発揮する卒団生が多いと高橋監督は言います。
「自由にやらせていますけど自分で考えて行動する習慣が身についていますから、中学に上がって苦労するということはほとんどないと思います」



そしてこんな話をしてくれました。
「以前にある有名プロ野球選手のメンタルトレーナーをされていた方から『安全空間』という言葉を教えていただきました。小さいころに自分が大切にしてもらった経験や場所があるとそれが心の拠り所になるそうです。心の拠り所があると辛いことや困難なことがあっても乗り越えることができるのだと。うちのチームはよくOBが訪問してくれるのですが、OBが小さい子の世話をしている姿などを見ると、自分が大切にしてきたことが身についたのかなと思い嬉しくなりますし、彼らにとってこのグラウンドとチームが『安全空間』になっているのかなと思いますね」

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