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「理想の高校野球」を求めて、大阪わかば高校川村大輔監督の挑戦

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大阪府立大阪わかば高校野球部の川村大輔監督は、この春まで大阪府立門真なみはや高校の監督を務めていた。新型コロナ禍もあって、高校野球指導者は多難な状況を迎えているが、川村監督は、そんな中で「理想の高校野球像」を懸命に追い求めている。




“本当にこれでいいんですか?”


「大阪市立桜宮高校から、九州産業大とずっと野球をしてきました。卒業後は2年間講師を務めたのちに門真なみはや高校に赴任し、部長から監督になりました。8年間、野球部を指導しました」

門真なみはや高校は、2001年に門真高校と門真南高校が合併してできた。公立の中堅高だ。

「前任監督は、“目指せ甲子園”とは全く異なる指導スタンスの方でした。とにかく“子どもが辞めない野球部”にこだわりを持っておられました。そして自主性を重んじていました。初めて練習を見た時に“これでいいんですか?”と聞いたくらいです。それに、試合では相手チームが好プレーをすれば、それを讃えていました。相手のいいプレーもほめながら、お互いにいいモノを作っていこうという考えだったんですね。

これまでは“勝つ”とか“プロ、実業団”とかを目標にしていたので、衝撃的でした。

でも、僕自身、現役キャリアの晩年で怪我もして、これまでの高校野球の取り組みに疑問も抱いていたので、自分としてはすんなり受け入れることができました。

その後、ドミニカ共和国に行き、子どもたちをリスペクトする新しい野球のスタンスも学んだので、自分が目指す高校野球の考え方が固まりました。

夏の大阪府大会では、2015年に5回戦まで進出したのが最高です。このときは、日体大からヤクルトに進んだ吉田大喜投手を擁する大冠高校に負けました」

痛いときには選手から言い出せる環境に


選手の健康管理についてはどう考えているのか?

「僕は投手出身です。投げさせ過ぎないことはもちろんですが、それ以前に、痛かったり違和感があったりする時は、子どもからすぐに言い出せるような環境にするのが大事だと思います。

練習時間は、平日は放課後から6時半くらいまで。休日はアップの時間を除いて3時間。朝9時半から始まれば1時くらいには終わらせていました。ただ、その練習量で勝ちが伴わなかったこともあったので、練習の中身と時間のバランスを考え直す必要があるなとは思っていました」

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