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【南生田ウイングス】「強い」と「育成」を両立させる“ウイングスメソッド”

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2009年には高円宮賜杯全日本学童大会に出場し、2015、16年には多摩区年度チャンピオンにも輝くなど神奈川県下で強豪として知られる南生田ウイングス。強いだけではなく、昨年は「エニタイムフィットネス プレゼンツ ベストコーチングアワード2019」で三つ星を獲得するなど、その指導法、育成方針も高く評価されています。「強い」と「育成」の両立の秘訣に迫るべく、総監督にお話を伺いました。




指定された時間にグラウンドに伺うと、そこにいたのはユニフォーム姿の可愛い未就学児たち。楽しそうに走ったりボールを追ったりしていました。



ウイングスは年齢に合わせて5、6年生のAチーム、3、4年生のBチーム、1、2年生のOチーム、未就学児のRチームの4チームに分かれています。この日はお兄さんチームたちが別会場で練習試合などがあったため、Rチームが練習(野球遊び?)をしていたわけです。ちなみに4チームそれぞれに監督がいて部費もそれぞれで異なっているそうです(Rチームは無料)。

「年齢別にチームを分けることで、その年齢にあわせて技術、体力、精神面を正しくレベルアップさせる”ウィングスメソッド”を計画的かつ一貫して行うことができるんです」

そう話してくれたのは総監督の山内渉さん。
「ウイングスメソッド」とは、ウイングス独自の以下の4つからなるメソッドです。

① 年齢に合わせた一貫指導:すべての技術をレベル分けして、習得する学年ごとに実施する
② 成長にあわせた計画的指導:途中からの入部や転部でも個別メニューを組み、適切な学年レベルにあわせる
③ A(5、6年)B(3、4年)O(1、2年)R(年中、年長):おおむね4つのチームに分かれて指導する
④ 褒めることと叱ること:素晴らしプレーや前向きなプレーはエラーしても褒める。危険な行為や仲間を中傷するような発言・言動には厳しく対処することを全指導者が周知徹底する。やるべきことをやった上での技術的エラーは非難せず、指導力不足と認識する。


お話を伺った総監督の山内渉さん


ウイングスメソッドでは、例えば6年生がやっていることも低学年がやっていることも、段階が違うだけでやっていることの基本は同じです。

バッティング練習を例にするとこういうことになります。

・低学年の子(Oチーム)には「バットをブンブンと腰をまわしてごらん」と指導する。

・中学年(Bチーム)には「体重移動をしながら腰をブン!だよ」と初めて体重移動という言葉を使って指導する。

・高学年(Aチーム)には「体重移動しながら腰回転だよ」と指導する。

このメソッドのベースになっているのが2011年に発売されたある少年野球の指導書。部員は全員この本を購入し、特にコーチは熟読しているそうです。本をめくると打つ、投げる、走るの技術指導方法が初心者、中級者向けに書かれてあるだけでなく、子どもたちの安全管理、チームの年間計画からメンタルトレーングまで、学童野球の指導に必要と思われることが網羅されていました。



野球未経験者もいれば甲子園出場歴もいるなど、お父さんコーチの背景も様々です。それぞれが自分の経験や理論を指導に持ち込めばチームも子どもも混乱します。また、学童野球では子どもの卒団と共にお父さんコーチもチームを離れることが多いですが、優秀なコーチが抜けた途端にチームが急激に変わってしまった、弱くなったという話もよく耳にします。しかし、チームとしての指導方針が明確でコーチ全員が共通のテキストを持っていれば、代替わりしても指導方針にブレがなく、コーチによって言うことが違うなどの指導のブレもなくすことができます。

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