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コロナで試合が少なかった6年生のために、「子どもが主役」の独自大会

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この試合、ビクトリーの先発投手は背番号1の高橋雄己君でした。綺麗なフォームから投げられる伸びのあるボールを低めに集めて5回2失点の好投。後を受けた梓祥太君は荒々しいフォームながら父兄から歓声があがるほどの剛速球を投げ込み打者を圧倒。最終回は背番号3のサウスポー溝口寛人君がしなやかな腕の振りからキレのあるボールを投げ込み三者凡退に抑えました。



このリリーフした2人のピッチャーについて高橋監督は「凄いボールを投げるでしょ? でもまだ骨端線が閉じてないのに腕が振れすぎてしまって、故障しそうで怖いからあんまり投げさせないんです」と話してくれました。



試合に勝つことと同じくらい、子ども達の健康と将来を大切にする方針は多くの少年野球指導者が見習うべき点ではないでしょうか。

試合を通じて両チームのベンチからは「ナイスカバー!」の声が絶え間なく、ファインプレーには歓声が上がり、大人が大声を出す場面もほとんど見られませんでした。エラーも両チーム通じて一つと締まったゲーム展開で、試合はそのまま2−1でメジャーズの勝利で終わりました。





試合後のビクトリーの反省会である子が、「初回の守りの時、レフトの守備位置をもっと前だよと指示してあげればよかった」と振り返っていました。結果的にこの2失点で負けてしまいました。しかし、大人が答えを言わなかったことで子ども達は得点圏にランナーを背負ってる場面での外野のポジションニング、そして仲間への声かけ、確認の大事さを学ぶ良い機会になりました。

「子どもたちが考えて試合をする」「大人は指示をしない(答えを言わない)」という試みは、「試合に勝つ」ことの遠回りになるかもしれません。しかし、長い目でみれば野球選手としての成長に繋がるのではないでしょうか。この経験が中学、高校で活かされる日が訪れることでしょう。

最後に、ビクトリー高橋監督から卒団する6年生たちに向けてこんなメッセージを頂きました。
「最後に結果はどうであれ、君たちに伝えてきた、自ら考え、行動する野球(試合)が出来て本当に嬉しく、また、頼もしく感じました。
勝つ事の喜びを沢山させてあげられなかった事は監督として申し訳ない気持ちでいっぱいです。だけど、勝つ事以上に君たちと楽しみ、時には悔しがり共に一緒の時間を過ごせた事は監督の一生の宝物です」

(取材・文・写真:永松欣也)
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