少年野球の移籍問題は野球少年の減少に大きく関わってきている問題だと思います。移籍問題というよりも、もう一つ前の段階での学区制があると思います。ご存知ない地域の方もいらっしゃるかと思いますが、世の中にはこの学区制というのがある地域がかなり多くあります。
例えば、A市の連盟があります。ある小学生がBという小学校に通っているとします。その小学校に通う子はCというチームにしか入れないという制度です。ここで、Cというチームに合わない子が出てきたとします。その子はA市の連盟内のDというチームに移籍を考えますが、学区制の縛りがありDへの移籍はCの監督や代表、そしてDの監督や代表の承認が必要になってくるという何ともややこしい制度でございます。そして、その承認が下りなかった場合、やむなくCに残るか、少し離れた隣の市(別の連盟)に移動してチームに入らなければならないという事になっているのです。
この制度は選手の引き抜きを防止する事や練習場所への子どもだけでの移動の安全を考慮する等、色々な経緯があって出来上がった制度だと思います。
ただ、これは全国に野球少年がひしめいていた時代の制度なのでは? と僕は思っています。今となっては少子化や野球離れで野球少年の数が激減している状況です。全国にある学区制も撤廃して移籍もフリーにしてはどうでしょうか?
もちろん、そうなると部員が足らずに廃部の危機に瀕するチームも出てくると思います。
僕も色々なチームを見てまわり見聞を広めてきました。そこで分かった事は、強いチーム、指導方法がしっかりしているチーム、保護者に対しての負担が少ないチーム、子ども達同士で楽しんで野球をやっているチームなど、子どもが多いチームには何かしら魅力がある、ということです。そして、人数の少ないチームは何かしらの問題を抱えているのかなぁ、とも感じています。特に地域のお母さんネットワークは5Gよりも速いと思います。何か問題やネガティブな事があるとすぐに伝播して伝わり、子ども達のリクルートにも影響が出てくるのかと。そういう意味でも、しっかりとした理念と組織的なシステムを作っているチームには隙がなく安心して預けれるものだとも思います。
異論や批判覚悟で言います。
残酷な話ですが、魅力のないチームが淘汰されるのは止む無し、と僕は思います。
少年野球チームを飲食店に例えるのはどうかと思いますが、やはり競合ひしめく飲食店業界は味だけでなく様々な面でのサービスによって勝ち抜いていきます。そこに太刀打ちできない店舗は淘汰され潰れていきます。少年野球界でも子どもの奪い合いです。その危機にいち早く気付き、より良い環境を作り上げたチームが生き残っていくのだと。
誤解を招きたく無いので言いますが、強くある必要はないのです。ソコは各家庭での考え方によるモノだと思います。実際にそこまで強くないチームでも人数の多いチームは沢山あります。何ならレクリエーションチームでも人数多く集まるとも思います。
この様な点を踏まえて僕は学区制を撤廃して移籍の自由化を提唱します。
▼プロフィール
藤田憲右(ふじた けんすけ)
吉本興業所属のお笑いコンビ「トータルテンボス」のツッコミ担当。静岡県御殿場市出身。高校時代は野球部のエースとして3年夏の静岡県大会で2試合連続1安打完封勝利も記録。人気バラエティ番組「アメトーーク」(テレビ朝日)の人気企画「高校野球大大大好き芸人」で披露した高校野球への愛情、造詣の深さは全国の野球ファンの間でも有名。2016年には「ハンパねぇ!高校野球」(小学館よしもと新書)も執筆しており、全国の野球指導者、選手との交友関係も広い。現在は息子の学童野球を応援する傍ら、色々な学童野球の現場を見て周り様々な情報発信や問題提議なども行っているほか、オンラインサロン「トータル藤田の野球教」も運営している。
例えば、A市の連盟があります。ある小学生がBという小学校に通っているとします。その小学校に通う子はCというチームにしか入れないという制度です。ここで、Cというチームに合わない子が出てきたとします。その子はA市の連盟内のDというチームに移籍を考えますが、学区制の縛りがありDへの移籍はCの監督や代表、そしてDの監督や代表の承認が必要になってくるという何ともややこしい制度でございます。そして、その承認が下りなかった場合、やむなくCに残るか、少し離れた隣の市(別の連盟)に移動してチームに入らなければならないという事になっているのです。
この制度は選手の引き抜きを防止する事や練習場所への子どもだけでの移動の安全を考慮する等、色々な経緯があって出来上がった制度だと思います。
ただ、これは全国に野球少年がひしめいていた時代の制度なのでは? と僕は思っています。今となっては少子化や野球離れで野球少年の数が激減している状況です。全国にある学区制も撤廃して移籍もフリーにしてはどうでしょうか?
もちろん、そうなると部員が足らずに廃部の危機に瀕するチームも出てくると思います。
僕も色々なチームを見てまわり見聞を広めてきました。そこで分かった事は、強いチーム、指導方法がしっかりしているチーム、保護者に対しての負担が少ないチーム、子ども達同士で楽しんで野球をやっているチームなど、子どもが多いチームには何かしら魅力がある、ということです。そして、人数の少ないチームは何かしらの問題を抱えているのかなぁ、とも感じています。特に地域のお母さんネットワークは5Gよりも速いと思います。何か問題やネガティブな事があるとすぐに伝播して伝わり、子ども達のリクルートにも影響が出てくるのかと。そういう意味でも、しっかりとした理念と組織的なシステムを作っているチームには隙がなく安心して預けれるものだとも思います。
異論や批判覚悟で言います。
残酷な話ですが、魅力のないチームが淘汰されるのは止む無し、と僕は思います。
少年野球チームを飲食店に例えるのはどうかと思いますが、やはり競合ひしめく飲食店業界は味だけでなく様々な面でのサービスによって勝ち抜いていきます。そこに太刀打ちできない店舗は淘汰され潰れていきます。少年野球界でも子どもの奪い合いです。その危機にいち早く気付き、より良い環境を作り上げたチームが生き残っていくのだと。
誤解を招きたく無いので言いますが、強くある必要はないのです。ソコは各家庭での考え方によるモノだと思います。実際にそこまで強くないチームでも人数の多いチームは沢山あります。何ならレクリエーションチームでも人数多く集まるとも思います。
この様な点を踏まえて僕は学区制を撤廃して移籍の自由化を提唱します。
▼プロフィール
藤田憲右(ふじた けんすけ)
吉本興業所属のお笑いコンビ「トータルテンボス」のツッコミ担当。静岡県御殿場市出身。高校時代は野球部のエースとして3年夏の静岡県大会で2試合連続1安打完封勝利も記録。人気バラエティ番組「アメトーーク」(テレビ朝日)の人気企画「高校野球大大大好き芸人」で披露した高校野球への愛情、造詣の深さは全国の野球ファンの間でも有名。2016年には「ハンパねぇ!高校野球」(小学館よしもと新書)も執筆しており、全国の野球指導者、選手との交友関係も広い。現在は息子の学童野球を応援する傍ら、色々な学童野球の現場を見て周り様々な情報発信や問題提議なども行っているほか、オンラインサロン「トータル藤田の野球教」も運営している。