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中学硬式野球にも新しい風!リーグ戦「PFF League」始動

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以前、選手を真ん中に置いた学童野球リーグ「Players Centered League」が4月から開幕することをご紹介しましたが、中学野球でもこの春から新しいリーグが開幕しようとしています。新しいリーグの名称は「PFF League(Players‘ future-first ~すべては子供たちの未来のために)」。一体どのようなリーグなのでしょうか?




手元にあるリーグ資料にはリーグ理念が次のように記されています。
”参加するすべての子供たちが
・野球を続けたい!と思う気持ちになること
・野球を続けられるよう、ケガを予防すること
・野球を続けられる術を身に着けること
これらをサポートし、実現することを目的とする”

この理念が具体化されたものがリーグ規定に定められています。
「1年生は1日45球もしくは3イニング、2年生は60球もしくは4イニング」という投球制限は勿論ですが、他にも独自の規定が定められています。一部を抜粋して紹介します。

【リーグ戦規定】
「セフティーバント、送りバントは禁止とする」
「1イニング3点に到達した時点で攻守交替」
「スターティングメンバーは12名まで可能」
「一度ベンチに下がった選手の再出場を認める」
「ベンチ入りの選手が最低1打席、できれば2打席以上出場できるよう配慮する」
「バットは、低反発金属バット、木製バット、竹バットのみとする」
「投手は、投げる変化球をカーブ、チェンジアップのみとする」

このリーグ戦規定では他にも個人成績についても定められており、打者はOPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)とRC21(個人の得点能力を表す総合指標の一つ)、投手はK/BB(奪三振と与四球の比率)とWHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)の上位5名が表彰される予定とのこと。
こういった個人表彰ができるのも、チームの試合数が平等に担保されるリーグ戦だからこそ。選手達がプロ野球選手のように個人成績を競い合うことも新しいモチベーションに繋がるのではないでしょうか。

トーナメント形式であれば負けたらお終いとなるため、指導者はどうしても目先の勝利に固執してしまい、いわゆる「勝利至上主義」に陥りやすくなります。そうなると特定選手の出場機会が増えて故障リスクが高まる一方で、試合に出ることができず十分な成長の機会が与えられない選手達を多く作り出してしまうことに繋がりかねません。

もちろんチームの勝敗にこだわることはとても大切なことです。しかし「PFF League」はこのように問いかけます。

「本来スポーツを通して得るべき、楽しいからこそ仲間を思いやる『尊重』、楽しいからこそ自分で決断する『勇気』、楽しいからこそ困難に立ち向かう『覚悟』が、ないがしろになってはいないか?」

「チームの勝敗にこだわり過ぎるあまり、野球が『楽しい』という感覚が薄れてきてしまってはいないか?」

「PFF League」は東京インディペンデンツ(東京)、前橋中央ボーイズ(群馬)、つくば中央シニア(茨城)、市川シニア(千葉)の4チームでスタートしますが、リーグに参加を希望するチームがあれば、以下の条件を満たすことで参加も可能なのだそうです。

【リーグ参加条件】
・リーグ戦理念に賛同するチーム
・リーグ規定を順守するチーム
・実行委員会と定期的な打ち合わせに参加できるチーム
・実行委員会の指定した指導者講習を受講する意思のある指導者が引率するチーム
これらの条件を満たし、実行委員会が承認したチームが参加することができる。
(窓口は東京インディペンデンツ杉山事務局長)

この新しい取組が成功し、全国に広がっていけばより多くの中学生たちが「野球は楽しい!」と心から思えるようになるのではないでしょうか。今後も「PFF League」の取組を見守っていきたいと思います。
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