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【東京インディペンデンツ】中学野球に新しい選択肢、団体に属さないチーム

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■元プロ監督が意識するのはケガをさせないこと


東京インディペンデンツの加藤幹典監督

――加藤監督の指導方針を教えてください。

20〜25歳にピークを迎えるにあたっての指導、というのを凄く意識しています。一番意識しているのはケガをさせない指導です。障害予防としてもそうですが、成長期でまだ骨端線が閉じていない状況で練習をさせすぎないようにしています。(この時期に無理をしてケガをしてしまうと)一生ケガと付き合っていくことになりますから。私も実際そうなんですけど、そういった子を一人でも減らしていきたいという思いがありますので、ケガをしない指導と正しい投げ方、正しい体の使い方を学ぶということをメインに指導をしています。

——優勝を目指しているチームであれば指導者としてチームを管理しやすいのかなと思うのですが、選手個々の能力を伸ばすという目標のチームをまとめるのは難しくないですか?

とても難しいですね(笑)。特に目標設定が全員違うところが難しいですね。楽しくやりたい子と上を目指したい子、様々いますから。そこでこのチームは何を目指せばいいのか? と悩んだりするんですけど、やっぱり大事なのは目標設定ですね。月間目標、年間目標、自分がどうなりたいのかを全員に書かせて、それに向かって今月の目標をどう立てるかというのを今やっています。

――さきほどノックをやっていましたが、フライを落としたりとかミスをしても監督、コーチが怒らない、怒鳴らない姿が印象的でした。

インディペンデンツの子達は全国を目指しているというよりも個々の成長を目標としていますので、選手それぞれに上手い、下手があって当然だと思っています。ですので、基本的にフライは落として当たり前だと思っていますし、今日より明日、ちょっとずつ上手くなってくれればいいなと思っています。ですので失敗して怒鳴ったりとかそういうことはならないですよね。

――ノックの前半と後半で選手達のポジションがシャッフルされていましたが、あれは好きなところを守らせているのですか?

いえ、内野と外野が上手く入れ替わるようにとか、予めこちらで決めていますね。

――どういった狙いがあるのでしょうか?

一つのポジションで固定する必要はないかなと思っています。全ポジションを経験してみて目線を広げるというのもありますし、例えば「サードしか守れません」という子だと、高校に上がったときに使われる機会も限られてしまいますよね。もちろん、基本的に固定ポジションが一つあるんですけど、それ以外にも色んなポジションを経験して誰がどこを守っても大丈夫、という形を作りたいと思ってやっています。

――例えば左投げの子がショートを守ったりとかも?

守らせますね。他のポジションを守ることも練習ですからね。他のポジションを経験することで(そのポジションを守っている)他の子の大変さとかも分かると思うので。そういったことも狙いの一つですね。

――最後に今後の目標などがあれば教えてください。

さっきも話しましたが、このチームの子達は全国大会などを目指すというよりは個々の成長を目標としています。今日より明日、ちょっとずつ上手くなってくれればいいなと思っています。

*取材後編「元プロと名門校OBが指導、意図と目的が明確な練習」に続きます。

(取材・文・写真:永松欣也)

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