ニュース 2024.06.02. 20:09

早大、7季ぶり最多47回目の優勝!小宮山監督は14度神宮の宙を舞う!「厳しく指導してきた賜物」

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胴上げされる早大・小宮山悟監督
東京六大学野球 春季リーグ戦
○ 早大 12 - 2 慶大 ●
<2回戦・神宮球場>

 早大が、2020年秋以来7季ぶり、単独最多47回目のリーグ優勝を決めた。

 早大は初回、慶大の3番・一塁で先発出場した清原和博氏の長男、清原正吾(4年・慶應)に右中間へ適時二塁打を浴び先制を許す。2回に二死三塁から中村敢晴(4年・筑陽学園)の左前適時打で追いつくと、二死一・二塁で1番・尾瀬雄大(3年・帝京)が右線へ適時二塁打。すぐさまリードを奪った。

 勢いに乗った早大は、4回に小澤周平(3年・健大高崎)が右翼席前列へソロ本塁打。5回には尾瀬も右翼席へソロ本塁打を放つなど、1イニング一挙6得点。雨による16分間の中断があったが、9回二死からエース右腕の伊藤樹(3年・仙台育英)が登板し、最後は、慶大・清原を三ゴロに打ち取った。

 終わってみれば、19安打12得点の猛攻で早大が大勝。伝統の早慶戦を連勝した早大は、全校から勝ち点を挙げる「完全優勝」を果たした。

 「勝ちたいんだったら(練習を)やりなさいよ、と。それを彼らが耳を傾けてちゃんと実践したので勝てた」と振り返った早大・小宮山悟監督は、選手たちによる胴上げで、プロ野球ロッテで現役時代に背負った背番号「14」と同じ回数、神宮の宙を舞った。

▼早大・小宮山悟監督
「まずはディフェンスで勝ったと思っている。守備力の強さというのか、彼らに守りはできて当たり前だから、と厳しく注文をつけていた。つまらないエラー、ミスが練習中に散見していた時期があったが、しっかりと彼らに対してちゃんとやれ、と厳しく指導してきた賜物かなと思う。打つ方に関しては、僕がピッチャーで、打たれまいとして投げた球はそんな簡単に打てないと思っているので。簡単に点が取れないというつもりでいつも試合をしていた。そんな中、偶然、打線が繋がり、ビッグイニングを作って大量得点となると、その瞬間にこの試合は落とせない、勝たなきゃいけない、そういうつもりになるので。各校から勝ち点を奪っての優勝。これ以上ない形で勝てたと思う。(10日からの全日本大学野球選手権大会について)優勝は大前提として戦わないといけない。何とか勝って、(東京六大学)連盟のために、日本で一番優れたところだという証明をしたい」

▼早大・印出太一主将(4年・中京大中京)
「点を取られた次の回にすぐ点を返したというのが早稲田としては大きかった。それが流れを慶應に渡さなかった要因。今季のリーグ戦は、チーム防御率、チーム打率の部分もそうだが、四球をしっかり取っていたりだとか、エラーが少なかったりだとか、大々的にとは取り上げられない部分の数字が早稲田は良かったと思うので。そういった細かいところが接戦をものにする試合に繋がったと思う。全国各地から強豪校が集まる(全日本大学野球)選手権大会で六大学の代表として出場するのはそれだけの責任がある。日本で一番の大学野球リーグなんだというのを証明できるように一戦一戦、しっかり取って優勝したい」

▼4打数2安打1打点の慶大・清原正吾内野手
「(1回戦の)昨日、甘い球を仕留めきれなかったので、メンタル面でも調整して、技術面でも微調整して臨んだ。(早慶戦の)この舞台で野球ができていることのありがたさ。本当に感謝したい。チームとして優勝できなかったので、課題はある。ベストナインを貰うことができて嬉しいが、僕自身は満足していない」


<首位打者>
尾瀬 雄大 外野手
早大3年・帝京
48打数23安打 打率.479

<最優秀防御率>
髙須 大雅 投手
明大3年・静岡
6試合3勝1敗 26投球回 失点4 自責点4 防御率1.38

<ベストナイン>
投手
伊藤 樹
早大3年・仙台育英


捕手
印出 太一
早大4年・中京大中京
2回目

一塁手
清原 正吾
慶大4年・慶應


二塁手
木本 圭一
明大3年・桐蔭学園


三塁手
松下 歩叶
法大3年・桐蔭学園
2回目
※二塁手で1回受賞
※三塁手で初

遊撃手
山縣 秀
早大4年・早大学院


外野手
尾瀬 雄大
早大3年・帝京
2回目

外野手
飯森 太慈
明大4年・佼成学園
2回目

外野手
大原 海輝
東大3年・県立浦和


(取材・撮影=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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