ニュース 2017.06.19. 09:31

やる気がないのには理由がある!今日からできる、意欲を引き出す実践的な方法とは

「自分でやりたい!と言って始めたサッカーなのに、どうもやる気がないなあ」

子どもに対してこんな思いを抱えたことはありませんか? 飯山さんは、なかなか行動を起こせない子は、やる気がないわけではなく、「何をしたらいいかわからない場合が多い」と説明します。

「何をしたらいいかわからない子どもに、『ちゃんとやれ』『やる気を見せろ』と言っても、何も変わりません。行動を起こさない子どもにはそれなりの理由があるんですね」

飯山さんは、子どもたちと話すときはできるだけ具体的に話をするのがいいと言います。

「いまどんな状態?」「いまどんな感じなの?」

子どもたちの現状を聞くことは質問としては悪くありませんが、うまく行っていないことがあるなと感じたらもう一歩踏み込んで「変えるとしたら何ができる?」と聞いてみます。抽象的に聞けば抽象的に、具体的に聞けば具体的な答えが返ってくるのが子どもとの会話です。「はっきりしない!」子どもの答えの原因は、またもや聞く方の聞き方にあったというわけです。

「どうせ無駄」「自分にはできない」と、行動を起こさない子どももいるでしょう。そんなときは、子どもの心の中でも悪循環が起きている可能性があります。やる気はあっても目標に届かない。できない自分にイライラする。そんな状態で「しっかりやれ」とか、「やる気がないならやめてもいいよ」なんて言われたらどうでしょう。

親の立場としては「それでもできることは?」と、無理、無駄と思っている子どもに、今日できること、いまできることへ目を向けさせる声がけをすべきだと言います。

「無理とか無駄とか諦めてしまっている子どもの気持ちは、必ず行動に出ます。自分なんていなくても、レギュラーになるなんて無理という子は、練習にも実が入らなくなり、実力がそれほど変わらないのにどんどん成長できなくなっていくのです。そんな子どもには、目の前に今日できること、いまやるべきことがあると気づかせてあげることが必要です」

飯山さんが指導するチームでも練習中の表情がさえなかったり、忘れ物が多い、行動が遅いといった行動は、子どもが何かしらの迷いを抱えているサインだと言います。

「気がついたときにきちんと話をするようにしていますが、一番いいのはその子に役割を与えてあげることですね」

指導者であればモチベーションを保つために役割を与えてあげる。保護者の立場では難しいですが、やる気のない態度を見せる理由を聞いてあげる、できることがあると気づかせてあげる工夫をすることで、再びやる気を取り戻すことができるそうです。

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