「なぜできないんだ?」は「何が原因だろう?」に変換する
「なぜできないんだ!」は、NGワードとわかっていても、ついつい言ってしまう言葉のひとつです。飯山さんは「なぜできないんだ」をグッとこらえて、「なにが原因だろう?」と聞くことを提案します。
「なぜできない?と聞かれた子どもは、事実できないわけですから、逃げることしかできないんです。ごめんなさいと謝るか、うつむいてしまう。そもそも大人も答えを求めていませんよね。こうした感情をぶつけるような言葉かけはマイナスです」
一方で「なにが原因だろう?」という聞き方なら子どもたちは原因について考えを巡らせることになります。「あのときのトラップが悪かったのかな?」「準備は良かったけど慌ててシュートをふかしたな」など、はっきりとした原因がわからなくても、自分のプレーを振り返り、原因を探ることができるのです。
「何があったかを振り返ることができれば、どういうところにつまずいているのか、どこが難しいのかが具体的にわかるようになります。これは指導者や親から指摘されるより自分で振り返る方が効果が高いのはよく知られていることですよね」
子どもたちに原因を聞くことで、考えるプロセスを経験してもらう。これはやる気を引き出すためにとても重要なことだと飯山さんは言います。
「どうしたらいい?」ではなく「どうなっていたらいいと思う?」と聞く
子どもたちが自分たちなりの原因を見つけ、その課題に取り組もうとしたとき、「原因わかったよね?じゃあどうしたらいいと思う?」と聞いてしまうことがあります。
部屋が片付けられない子どもに「散らかっていると必要なものが必要なときにすぐに出せないよね?」「うん」「じゃあどうするの?」
よくある会話ですよね。大人にしてみれば、原因も結果もわかっているんだから改善して! と思うのですが、子どもたちは「きれいだと必要なものがすぐに出せる」というリアリティがないのです。そんな状態で「どうしたらいい?」と聞いても、子どもは行動してくれません。
「うまく行っているイメージ、その姿が思い浮かばなければ、子どもたちには響かないんです。ドリブルでも、『どうやったら抜ける?』と聞いても、経験がなければわかりません。しかし、『どんなふうに抜きたい?』『どうなっていたらいい?』と問いかけると、ネイマールのようにとか、メッシのようにフェイントをしてかわしたいなど、具体的で自発的なやりたいことが子どもたちから溢れてくるのです」
大切なのは子どもたちが自分でイメージしやすい声がけをすることだと飯山さんは言います。
「なぜできないんだ!」は、NGワードとわかっていても、ついつい言ってしまう言葉のひとつです。飯山さんは「なぜできないんだ」をグッとこらえて、「なにが原因だろう?」と聞くことを提案します。
「なぜできない?と聞かれた子どもは、事実できないわけですから、逃げることしかできないんです。ごめんなさいと謝るか、うつむいてしまう。そもそも大人も答えを求めていませんよね。こうした感情をぶつけるような言葉かけはマイナスです」
一方で「なにが原因だろう?」という聞き方なら子どもたちは原因について考えを巡らせることになります。「あのときのトラップが悪かったのかな?」「準備は良かったけど慌ててシュートをふかしたな」など、はっきりとした原因がわからなくても、自分のプレーを振り返り、原因を探ることができるのです。
「何があったかを振り返ることができれば、どういうところにつまずいているのか、どこが難しいのかが具体的にわかるようになります。これは指導者や親から指摘されるより自分で振り返る方が効果が高いのはよく知られていることですよね」
子どもたちに原因を聞くことで、考えるプロセスを経験してもらう。これはやる気を引き出すためにとても重要なことだと飯山さんは言います。
「どうしたらいい?」ではなく「どうなっていたらいいと思う?」と聞く
子どもたちが自分たちなりの原因を見つけ、その課題に取り組もうとしたとき、「原因わかったよね?じゃあどうしたらいいと思う?」と聞いてしまうことがあります。
部屋が片付けられない子どもに「散らかっていると必要なものが必要なときにすぐに出せないよね?」「うん」「じゃあどうするの?」
よくある会話ですよね。大人にしてみれば、原因も結果もわかっているんだから改善して! と思うのですが、子どもたちは「きれいだと必要なものがすぐに出せる」というリアリティがないのです。そんな状態で「どうしたらいい?」と聞いても、子どもは行動してくれません。
「うまく行っているイメージ、その姿が思い浮かばなければ、子どもたちには響かないんです。ドリブルでも、『どうやったら抜ける?』と聞いても、経験がなければわかりません。しかし、『どんなふうに抜きたい?』『どうなっていたらいい?』と問いかけると、ネイマールのようにとか、メッシのようにフェイントをしてかわしたいなど、具体的で自発的なやりたいことが子どもたちから溢れてくるのです」
大切なのは子どもたちが自分でイメージしやすい声がけをすることだと飯山さんは言います。