ニュース 2017.06.19. 11:09

「文武両道 ー親から見た野球と教育ー」高瀬雅也さん

──高校は県立の進学校・県相模原高校に進んだわけですが、いつ頃、受験を決断したのでしょうか。
高瀬 中学3年の夏ですね。はじめは違う高校を考えていたんですが、「佐相先生(佐相眞澄監督)がバッティングを教えるのが上手」という情報を入手して、それを本人に話したところ、すぐに練習試合を見に行きました。息子はバッティングが好きだったんです。

──通学時間が1時間40分と聞きましたが、そこはネックにならなかったですか。
高瀬 そこに関しては、本人はあまり気にしていなかったですね。今は朝早いときは5時過ぎに起きて、6時に出ています。帰宅は21時を過ぎることが多いですね。

──勉強はできていますか?
高瀬 よくわかりません(笑)。じつは、県相模原に通うことが決まったときに、妻から学校の近くに引っ越す案が出たのですが、断固拒否しました。たしかに通学時間が長く、家で勉強する時間が取れないかもしれません。でも、そうした環境を選んだのは悠多本人です。その中でどうやって時間をやりくりして、文武両道を実践していくのか。「かわいい子には旅をさせろ」ではないですが、厳しい環境の中で日々の生活をデザインしていくことで、人間力が養われていくと思います。

──学校の近くに引っ越すのは親の優しさではないんですね。
高瀬 ぼくは違うと思います。

──野球の面では、何かアドバイスを送ったり、サポートすることはありましたか。
高瀬 調子が悪いときには、自宅近くで穴あきボールを使ってのバッティング練習をすることがあります。たまに、ですけどね。あとはLINEを使って、悠多に読んでほしい言葉を送ったりはしています。

──どんな言葉ですか?
高瀬 以前送ったのは、県相模原の前キャプテンである市川周くんの言葉です。雑誌に載っていた言葉がとても素晴らしくて、悠多には「これを毎日見るように」と伝えました。『指導者に練習をやらされるのではなく、自分で課題を見つけて、自分から取り組むことが大事』といった内容でした。どういう設定でそうなるかはわからないのですが、悠多は私とのLINEのトークの一番下に市川くんの言葉が出るようにしているようです。

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