試合後の食事には使ったエネルギー源の補充と、筋肉や組織などを修復、回復させるためのタンパク質補給が必要不可欠です。
【使ったエネルギー源の補充】
筋肉に貯蔵された糖質である筋グリコーゲンは、筋肉を収縮させるときに必要となるものですが、運動後にはこの筋グリコーゲン量が減っています。これを食事で補うようにするのですが、「糖質のみ」「タンパク質のみ」と栄養素を単独で補給するよりも、「糖質とタンパク質のセット」でとるほうがより効果的に筋グリコーゲンを貯蔵することができると言われています(図1)。
図1.エネルギー補給の内容と筋グリコーゲン貯蔵量
参考)春日規克・竹倉宏明(2010)『改訂版 運動生理学の基礎と発展』フリースペース社
【筋肉や組織を修復・回復させるためのタンパク質補給】
運動後の栄養補給は傷んだ筋線維やさまざまな組織を修復・回復させるためにタンパク質を含む食品をとることが大切です。特に運動後30分~1時間は栄養補給の「ゴールデンタイム」とも呼ばれ、このタイミングで適切な栄養補給ができると、疲労回復や体作りにより効果が高いとされています。ただしこの時間を過ぎてしまっても2~3時間以内であればその効果は比較的高いといわれていますので、食べるタイミングがないときは無理をせず、食事の出来るタイミングで摂るようにしましょう。
補食でとる場合はメインの食事に影響の出ない程度(約350kcal以内)にとどめ、食事までの「間をつなぐ」という意識でとるようにするとよいでしょう。
・ 肉まん+牛乳=約350kcal
・ 鮭おにぎり+100%オレンジジュース=約250kcal
・ バナナ+飲むヨーグルト=約250kcal
・ レーズンパン+角チーズ+グレープフルーツジュース=約300kcal
・ 手巻き寿司(梅しそ)+ゆで卵+お茶=約220kcal
参考)海老 久美子(2001)『野球食』ベースボールマガジン社
○ポイント
・ エネルギー源(糖質)+タンパク質をセットでとるようにする
・ クエン酸・ミネラル類などもあわせて摂るとよりよい
・ 食事に影響しない程度の量(約350kcal以下)にとどめる
【使ったエネルギー源の補充】
筋肉に貯蔵された糖質である筋グリコーゲンは、筋肉を収縮させるときに必要となるものですが、運動後にはこの筋グリコーゲン量が減っています。これを食事で補うようにするのですが、「糖質のみ」「タンパク質のみ」と栄養素を単独で補給するよりも、「糖質とタンパク質のセット」でとるほうがより効果的に筋グリコーゲンを貯蔵することができると言われています(図1)。
図1.エネルギー補給の内容と筋グリコーゲン貯蔵量
参考)春日規克・竹倉宏明(2010)『改訂版 運動生理学の基礎と発展』フリースペース社
【筋肉や組織を修復・回復させるためのタンパク質補給】
運動後の栄養補給は傷んだ筋線維やさまざまな組織を修復・回復させるためにタンパク質を含む食品をとることが大切です。特に運動後30分~1時間は栄養補給の「ゴールデンタイム」とも呼ばれ、このタイミングで適切な栄養補給ができると、疲労回復や体作りにより効果が高いとされています。ただしこの時間を過ぎてしまっても2~3時間以内であればその効果は比較的高いといわれていますので、食べるタイミングがないときは無理をせず、食事の出来るタイミングで摂るようにしましょう。
補食でとる場合はメインの食事に影響の出ない程度(約350kcal以内)にとどめ、食事までの「間をつなぐ」という意識でとるようにするとよいでしょう。
【試合(練習)後の補食例】
○メニュー・ 肉まん+牛乳=約350kcal
・ 鮭おにぎり+100%オレンジジュース=約250kcal
・ バナナ+飲むヨーグルト=約250kcal
・ レーズンパン+角チーズ+グレープフルーツジュース=約300kcal
・ 手巻き寿司(梅しそ)+ゆで卵+お茶=約220kcal
参考)海老 久美子(2001)『野球食』ベースボールマガジン社
○ポイント
・ エネルギー源(糖質)+タンパク質をセットでとるようにする
・ クエン酸・ミネラル類などもあわせて摂るとよりよい
・ 食事に影響しない程度の量(約350kcal以下)にとどめる
著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。