現在、東北楽天ゴールデンイーグルス二軍監督として、選手育成に全力を注ぐ平石。楽天は現在(7月5日)、一軍、二軍ともにリーグ首位を走っている。37歳。12球団最年少の2年目監督。選手を育て、適性を見極めて一軍に選手を送るその指導力、洞察力は、大阪時代から家族の支えの中で培われた人間性と、一流チームで学んだ野球スキルが土台となっていることは言うまでもない。学生時代はすべて主将を任され、チームを強くしてきた実績がある。いま「二軍監督」として感じていることはどんなことなのか?
「親心っていったら変ですけど、今、そんな感じがあります。ただ、正直に言いますと、プロの世界は選手を『育てる』とは少し違うと思っているんです。この世界(プロ)って伸びていく選手は勝手に伸びていく。僕もそうでしたが、いろんなことに早く気づけるかどうかなんです。いつケガをするかわからないし、クビもある。気付いた時は遅いってことが多いんです。せっかくこの世界に選手として入って来たんだから、選手ひとりひとりがいい方向にいくようなサポートしたいと思うんです」。
自身はプロ7年で、戦力外通告を受けた。当時31歳。まだまだやれると思っていたが、本人が言うように「気が付いた時には遅かった」。だからこそ、若い選手たちには「今」がある大切さに気づいてほしい。やる気スイッチを探しては、タイミングを見て押し続けている。
その例がある。入団3年目の外野手、福田将儀は、平石から“きっかけ”をもらった一人だ。福田は言う。
「今シーズン序盤、一軍入りのチャンスがなかなかなくて、気持ちが腐りかけていたことがあったんです。その時に監督室に呼ばれて『本気で腹を割って話そう。思っていること全部出せ』って言われて、約1時間半、1対1で本気でぶつかり合いました。その時に『自分のダメなところは自分で認めて行かないと成長はないぞ』、『気持ちにムラのある選手は一軍では使えない。ワガママを直せ』って本気で怒ってくれたんです。自分を変えるチャンスをくれたと思いました。関西弁で怒るとめっちゃ怖いんですけど(笑)、心から監督を胴上げしたい、自分もチームの勝利に貢献したいって思うようになりました」。
そしてキッパリと断言した。「平石監督は絶対に選手を見捨てない人です」。
自分のような思いで、選手生活を終えて欲しくない。そんな願いを込めて選手たちの奮起を促している。平石は「プロに入っても、多くの人が陽の目を見ぬまま終わる。でも一人一人の人生がそこにはある。一軍で結果が出せず、悔いは残るかもしれないけれど、僕らの助言で、悔いを減らすことはできるんじゃないかと思うんです。『プロ野球選手として、やり切った』と思ってもらえるように、選手たちをそういう方向に向けて行きたいです」と話した。
「親心っていったら変ですけど、今、そんな感じがあります。ただ、正直に言いますと、プロの世界は選手を『育てる』とは少し違うと思っているんです。この世界(プロ)って伸びていく選手は勝手に伸びていく。僕もそうでしたが、いろんなことに早く気づけるかどうかなんです。いつケガをするかわからないし、クビもある。気付いた時は遅いってことが多いんです。せっかくこの世界に選手として入って来たんだから、選手ひとりひとりがいい方向にいくようなサポートしたいと思うんです」。
自身はプロ7年で、戦力外通告を受けた。当時31歳。まだまだやれると思っていたが、本人が言うように「気が付いた時には遅かった」。だからこそ、若い選手たちには「今」がある大切さに気づいてほしい。やる気スイッチを探しては、タイミングを見て押し続けている。
その例がある。入団3年目の外野手、福田将儀は、平石から“きっかけ”をもらった一人だ。福田は言う。
「今シーズン序盤、一軍入りのチャンスがなかなかなくて、気持ちが腐りかけていたことがあったんです。その時に監督室に呼ばれて『本気で腹を割って話そう。思っていること全部出せ』って言われて、約1時間半、1対1で本気でぶつかり合いました。その時に『自分のダメなところは自分で認めて行かないと成長はないぞ』、『気持ちにムラのある選手は一軍では使えない。ワガママを直せ』って本気で怒ってくれたんです。自分を変えるチャンスをくれたと思いました。関西弁で怒るとめっちゃ怖いんですけど(笑)、心から監督を胴上げしたい、自分もチームの勝利に貢献したいって思うようになりました」。
そしてキッパリと断言した。「平石監督は絶対に選手を見捨てない人です」。
自分のような思いで、選手生活を終えて欲しくない。そんな願いを込めて選手たちの奮起を促している。平石は「プロに入っても、多くの人が陽の目を見ぬまま終わる。でも一人一人の人生がそこにはある。一軍で結果が出せず、悔いは残るかもしれないけれど、僕らの助言で、悔いを減らすことはできるんじゃないかと思うんです。『プロ野球選手として、やり切った』と思ってもらえるように、選手たちをそういう方向に向けて行きたいです」と話した。