試合に負けたり、良くないプレーをした時に同じミスを繰り返さないようにするために「反省」は大切な儀式です。しかし、「反省」はやり方を間違えると選手の成長を阻害します。「反省の仕方」がとても大事だと思います。
例えば、走塁の場面。小学生は走塁ミスは多いです。次の塁を欲張ってアウトになってしまった場合、「何がいけなかったの?」と聞くと、大抵の子は「行かなければよかった」と言います。
これ、私は違うと思うんです。
この場合、反省すべきことは「次の塁を狙ったこと」ではなく、「ボールがどこにあるか確認する」など、次の塁を狙えるかどうかを判断するための情報収集が不十分だったことです。
「●●してはいけなかった」「●●すべきではなかった」という反省のさせ方をすると、次第に子どもは行動力を失っていきます。だって「●●してはいけない」とばかり言われると、一番安全なのは「何もしないこと」ですから。そして、上記のような振り返り方をする子が増えているのも最近の傾向として挙げられます。
子どもに反省を促す時には「足りなかったこと」「もっとやれたこと」を指導者が一緒に探し、「更なる積極性」「行動量・思考量の増加」を促せるような反省の仕方を促すべきだと思います。特に小学生はたくさん失敗して覚えるのです。行動を躊躇していては失敗すら出来ず、何も覚えられません。そして「自ら思考して、行動して得た結果」こそ、知識や経験として、子どもたちの財産となっていくのだと思います。
Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」
https://www.facebook.com/baseball.knowledge
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。
例えば、走塁の場面。小学生は走塁ミスは多いです。次の塁を欲張ってアウトになってしまった場合、「何がいけなかったの?」と聞くと、大抵の子は「行かなければよかった」と言います。
これ、私は違うと思うんです。
この場合、反省すべきことは「次の塁を狙ったこと」ではなく、「ボールがどこにあるか確認する」など、次の塁を狙えるかどうかを判断するための情報収集が不十分だったことです。
「●●してはいけなかった」「●●すべきではなかった」という反省のさせ方をすると、次第に子どもは行動力を失っていきます。だって「●●してはいけない」とばかり言われると、一番安全なのは「何もしないこと」ですから。そして、上記のような振り返り方をする子が増えているのも最近の傾向として挙げられます。
子どもに反省を促す時には「足りなかったこと」「もっとやれたこと」を指導者が一緒に探し、「更なる積極性」「行動量・思考量の増加」を促せるような反省の仕方を促すべきだと思います。特に小学生はたくさん失敗して覚えるのです。行動を躊躇していては失敗すら出来ず、何も覚えられません。そして「自ら思考して、行動して得た結果」こそ、知識や経験として、子どもたちの財産となっていくのだと思います。
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著者プロフィール
著者:廣川寿(ひろかわひさし)愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。