以前所属していた学童野球のチームにあるコーチが居ました。
その方は野球経験はないのですが、とても研究熱心な方で、何事に対しても積極的に学ぼうとしていました。
ある日、私が子どもたちにトスバッティングを指導していた時、その後で「私もやってみていいですか?」とお申し出になったので、私はボールを投げてトスバッティングの相手をしました。「足のスタンス」「バットを出す角度」「どういう打球が理想的か」など、理由を交えて細かく説明しましたが、大変熱心に聞き入って何度も練習されていました。
これだけでも素晴らしいのですが、後日グラウンドに居ると、「あれから息子と一緒に練習してみたんで、また診てもらってもいいですか?」というお申し出まで。凄いですよね。その熱心さには頭の下がる想いでした。
私は学童野球の指導者って必ずしも野球経験者じゃなくてもいいと思います。下手に野球を知っていると過去の経験や知識が邪魔をして新しいものを受け入れない弊害だってあります。評論家の受け売りのような付け焼き刃の知識よりも、こういう「自らやってみる」という経験は必ず指導に活きると思います。野球経験がなければ子どもたちと一緒に経験を積めばいいと思います。「子どもたちの前で上手く出来なかったら恥ずかしい」なんて思ってはいけません。だって子どもたちはいつもそんな不安と戦いながら練習してるんですから。
「野球経験のないコーチ」にもきっと、「その人にしかできない役割」があると思います。そしてそれはきっと、私のような野球経験者にはできない役割だと思います。
Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」
https://www.facebook.com/baseball.knowledge
著者:廣川寿(ひろかわひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。
その方は野球経験はないのですが、とても研究熱心な方で、何事に対しても積極的に学ぼうとしていました。
ある日、私が子どもたちにトスバッティングを指導していた時、その後で「私もやってみていいですか?」とお申し出になったので、私はボールを投げてトスバッティングの相手をしました。「足のスタンス」「バットを出す角度」「どういう打球が理想的か」など、理由を交えて細かく説明しましたが、大変熱心に聞き入って何度も練習されていました。
これだけでも素晴らしいのですが、後日グラウンドに居ると、「あれから息子と一緒に練習してみたんで、また診てもらってもいいですか?」というお申し出まで。凄いですよね。その熱心さには頭の下がる想いでした。
私は学童野球の指導者って必ずしも野球経験者じゃなくてもいいと思います。下手に野球を知っていると過去の経験や知識が邪魔をして新しいものを受け入れない弊害だってあります。評論家の受け売りのような付け焼き刃の知識よりも、こういう「自らやってみる」という経験は必ず指導に活きると思います。野球経験がなければ子どもたちと一緒に経験を積めばいいと思います。「子どもたちの前で上手く出来なかったら恥ずかしい」なんて思ってはいけません。だって子どもたちはいつもそんな不安と戦いながら練習してるんですから。
「野球経験のないコーチ」にもきっと、「その人にしかできない役割」があると思います。そしてそれはきっと、私のような野球経験者にはできない役割だと思います。
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著者プロフィール
著者:廣川寿(ひろかわひさし)愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。