速く走るためのシンプルな3つのポイント
ポイント1「足の動きにムダがなく、力のロスが少ない」
足の速さとは「足の回転」と「歩幅」を掛け合わせたものです。足の回転を多くするためにはムダな動きをせずに行うことが大切ですが、地面を蹴るようにして走ると速く走っているように見えても実は力のロスが大きいことがわかっています。
後ろから見て足裏が見えてしまうようだと、地面を蹴って走っているということ。
蹴った足を元の位置に戻すまでには時間がかかるため、地面を蹴るのではなく、空き缶をつぶすように地面を踏んでその足をすばやく上げるようにすると、足の回転を速くすることができます。
ポイント2「低い姿勢でスタートダッシュ」
足が速い選手のフォームをよく観察してみるとスタート時には身体が前に傾き、低い姿勢でスタートダッシュをしていることがわかります。しばらく走っていると身体はだんだん起きてくるのですが、なるべく低い姿勢を長く保つようにすると、空気抵抗の影響をより少なくし、推進力を維持することが出来ます。
また身体を前に倒すことによって(前傾姿勢)身体がこけないようにと足が自然と前に出るようになります。
着地したところに重心位置を移動させるようにして前に進むようにすると自然と足の回転速度も上がり、スピードアップにつながります。
ポイント3「肩が前後・左右に揺れない」
速く走る人の姿勢を見てみると、肩の位置が前後や左右に大きく揺れていないことが挙げられます。肩が動くということはそれだけ身体を振りながら走っているということ。
力のロスが生まれるだけではなく、余計な力が入ることによって「ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態」で走っていることになります。
ブレーキを外すためにも余計な力はなるべく入れず、体の軸をぶらすことなく走るようにすることが、速く走るコツと言えるでしょう。
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著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。