ニュース 2017.11.21. 14:56

アスリートフードマイスターに訊く「グングン背を伸ばすためのレシピ」(後編)

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子どもの好き嫌い


成長期には骨も伸びますが、背を伸ばすには質の良い骨作りも重要です。骨は、骨格となるたんぱく質(コラーゲン)、骨を強くするカルシウム、ビタミンB、ビタミンD、マグネシウム、ミネラルなど、いろいろな栄養素が助け合って作られていきます。

カルシウムを効率よく摂れるのは牛乳ですが、苦手なお子さんは「チーズ」や「ヨーグルト」でOK。また、牛乳をシチューなどの料理に混ぜることで、おいしく食べてくれます。それでもダメなら「スキムミルク」。ニオイも気になりませんし、料理に入れると意外とコクが出て、実際に使ったお母さんたちからも好評です。

©枻出版社

コップ1杯200mlの牛乳に含まれるカルシウム量は227mgですが、牛乳を料理に使ったり、他の食材から摂ったりすれば、一日に必要なカルシウム摂取量も無理なく摂れるでしょう。実は、私の娘も牛乳が苦手であの手この手で摂取させてきたのですが、本の中ではその経験に基づくおすすめレシピをたくさん紹介しています。私の娘はレバーも苦手なのですが、カレー粉を足して味を変えてみたり、揚げ物にして食べやすくしたり。子どもには、「食事はおいしいもの、楽しいもの」と思って欲しいので、おいしく食べられる工夫をしてあげたいですね。

▼カルシウムの食事摂取基準(mg/日)
出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)より引用


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背を伸ばすためのおやつ

市販のスナック菓子には、カルシウムを体外に排出してしまうリンが多く含まれているので原則禁止。リンはお菓子以外にも加工品に多く含まれるので気をつけてください。

ジュニアアスリートの場合、おやつは食事の延長、つまり「補食」と考えてください。食べられる量には個人差がありますが、それを補食で埋めて、必要なエネルギーと栄養素を確保しましょう。手軽に用意できるおにぎりやサンドイッチはもちろん、それに代わるアレンジメニューも本の中でご紹介しています。

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私はよく豆腐を使ったおやつを作るのですが、白玉やパンケーキなどに混ぜるともちもちしておいしいですよ。風味も本来のメニューを邪魔しませんし、炭水化物とたんぱく質が摂れます。それでもやっぱり、どうしても市販のお菓子が食べたい子もいる。そういう子には、お菓子を一緒にお皿に出して、「どのくらいの量を食べたらいいと思う?」と、本人に聞いてみる。大人が「これしか食べちゃダメ!」というのではなく、自分で考えて決めたことは、ちゃんと実行してくれますよ。
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