ニュース 2018.03.15. 14:04

ダルビッシュを育てた若生監督が語る「伸びる選手の条件」(後編)

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「野球で大学に行けるような選手はいいけど、そうじゃない選手は勉強で行かないといけないから勉強させてますよ。今の時期は進級のテストもありますから。でも昔に比べるとちゃんと勉強している子が多い。今の2年生は44人いますけど、赤点取るような子はいないですね」

この日も練習中にグラウンドと隣接している食堂で勉強している選手もいた。米倉投手に若生監督について聞くと「面倒見が良くて、全員の進路のことを考えてくれる」という答えが返ってきたが、そういう姿勢があるからこそ能力の高い選手が集まってくるのだろう。

そんな若生監督も今年の9月で68歳を迎え、現役監督の中ではかなり年配の部類に入る。しかし野球に対する情熱はまだまだ衰えていない。

「嫌になったらもう辞めてますよ(笑)。甲子園も10回以上出て十分やったかなとは思いますけど。でももう先(残りの監督生活)が短いから、最後は勝ちたいよね。あとはやっぱり選手の成長が見えた時が一番うれしいですね」

取材中も常にグラウンドからは目を離さず、気づいたことがあると大きな声を出して選手、コーチを呼んで指導していた。また選手の状況に合わせて指導し、野球以外の面にも目を配る話が印象的だった。野球への飽くなき情熱、選手への愛情、その二つの柱があるからこそ、多くの選手を輩出し続けられてきた。そんなことを感じる若生監督のお話だった。(取材・撮影:西尾典文)



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