まず今大会に出場したのは下記の8チームだ。
・中本牧リトルシニア
・横浜青葉リトルシニア
・伊勢原リトルシニア
・都筑中央ボーイズ
・横浜緑ボーイズ
・湘南ボーイズ
・横浜旭峰ポニー
・相模原ベースボールクラブ(ヤング)
そして1回戦4試合の結果は下記となった。
中本牧リトルシニア 11-2 横浜緑ボーイズ
伊勢原リトルシニア 0-4 横浜旭峰ポニー
横浜青葉リトルシニア 6-0 都筑中央ボーイズ
湘南ボーイズ 2-6 相模原ベースボールクラブ
今年の大会の特徴としては、リーグ間のレベル差が小さくなっていることがまず挙げられる。過去5回の大会では加盟チーム数の多いリトルシニアとボーイズの代表が勝ち進むことが多かったが、今大会では横浜旭峰ポニーと相模原ベースボールクラブが見事に1回戦を突破した。ポニーとヤングの代表チームが揃って勝利を収めたのはこれが初めてのことである。
横浜旭峰ポニーは6年連続の出場でこれが嬉しい初勝利となったが、先発した井出海翔投手(2年)が見事にノーヒットノーランを達成して見せた。この日の最速は117キロと驚くようなスピードはなかったが、サウスポーから繰り出すカーブとチェンジアップを低めに集めるピッチングが光った。
また相模原ベースボールクラブは関東でも屈指の強豪で大会連覇中の湘南ボーイズから見事に逆転勝利。2点を追う展開でも焦ることなく相手投手陣を打ち崩した攻撃は見事だった。両チームとも残念ながら翌日の準決勝で敗れ、リーグとして初の決勝進出はならなかったが、今大会の戦いぶりを見ているとその日も近いという印象を受けた。
もう一つ象徴的だったのが送りバントの少なさである。この日の4試合でノーアウト一塁という場面は13度あったが、送りバントを選択したのはわずかに4回だった。湘南ボーイズに打ち勝った相模原ベースボールクラブは3回、4回、5回と3イニング連続でノーアウト一塁の場面を作ったが、一度も送りバントを選択せずに全ての場面を得点に結びつけて見せたのだ。バントや細かい走塁など緻密なプレーも野球の面白さではあるが、小中学生の育成年代でそれを求めて過ぎてしまうと選手としてのスケールは確実に小さくなる。
宮本慎也氏(ヤクルトヘッドコーチ)が大会会長を務める学童軟式野球大会でもバントが禁止されていることが話題となったが、まずは力強くスイングするというバッティングの基本を重要視する指導者が増えていることは望ましいことではないだろうか。現役時代は好球必打で初球からのフルスイングが持ち味だったラミレスが監督を務め、少年野球の普及にも力を入れている筒香嘉智が主砲のベイスターズによる大会でこのような流れが見えたことも、非常に意義は大きいと言えるだろう。
大会の規模は異なるがジャイアンツカップ、タイガースカップといったように、プロ球団が主催となってこのような大会が行われることは非常に望ましいことである。野球の底辺拡大のためにも、プロアマや団体の垣根を超えての交流が広がっていくことを今後も期待したい。
次回は出場チームの中で目立つプレーを見せた選手を紹介します。
・中本牧リトルシニア
・横浜青葉リトルシニア
・伊勢原リトルシニア
・都筑中央ボーイズ
・横浜緑ボーイズ
・湘南ボーイズ
・横浜旭峰ポニー
・相模原ベースボールクラブ(ヤング)
そして1回戦4試合の結果は下記となった。
中本牧リトルシニア 11-2 横浜緑ボーイズ
伊勢原リトルシニア 0-4 横浜旭峰ポニー
横浜青葉リトルシニア 6-0 都筑中央ボーイズ
湘南ボーイズ 2-6 相模原ベースボールクラブ
今年の大会の特徴としては、リーグ間のレベル差が小さくなっていることがまず挙げられる。過去5回の大会では加盟チーム数の多いリトルシニアとボーイズの代表が勝ち進むことが多かったが、今大会では横浜旭峰ポニーと相模原ベースボールクラブが見事に1回戦を突破した。ポニーとヤングの代表チームが揃って勝利を収めたのはこれが初めてのことである。
横浜旭峰ポニーは6年連続の出場でこれが嬉しい初勝利となったが、先発した井出海翔投手(2年)が見事にノーヒットノーランを達成して見せた。この日の最速は117キロと驚くようなスピードはなかったが、サウスポーから繰り出すカーブとチェンジアップを低めに集めるピッチングが光った。
ノーヒットノーランを達成した井出海翔投手(横浜旭峰ポニー)
また相模原ベースボールクラブは関東でも屈指の強豪で大会連覇中の湘南ボーイズから見事に逆転勝利。2点を追う展開でも焦ることなく相手投手陣を打ち崩した攻撃は見事だった。両チームとも残念ながら翌日の準決勝で敗れ、リーグとして初の決勝進出はならなかったが、今大会の戦いぶりを見ているとその日も近いという印象を受けた。
もう一つ象徴的だったのが送りバントの少なさである。この日の4試合でノーアウト一塁という場面は13度あったが、送りバントを選択したのはわずかに4回だった。湘南ボーイズに打ち勝った相模原ベースボールクラブは3回、4回、5回と3イニング連続でノーアウト一塁の場面を作ったが、一度も送りバントを選択せずに全ての場面を得点に結びつけて見せたのだ。バントや細かい走塁など緻密なプレーも野球の面白さではあるが、小中学生の育成年代でそれを求めて過ぎてしまうと選手としてのスケールは確実に小さくなる。
宮本慎也氏(ヤクルトヘッドコーチ)が大会会長を務める学童軟式野球大会でもバントが禁止されていることが話題となったが、まずは力強くスイングするというバッティングの基本を重要視する指導者が増えていることは望ましいことではないだろうか。現役時代は好球必打で初球からのフルスイングが持ち味だったラミレスが監督を務め、少年野球の普及にも力を入れている筒香嘉智が主砲のベイスターズによる大会でこのような流れが見えたことも、非常に意義は大きいと言えるだろう。
大会の規模は異なるがジャイアンツカップ、タイガースカップといったように、プロ球団が主催となってこのような大会が行われることは非常に望ましいことである。野球の底辺拡大のためにも、プロアマや団体の垣根を超えての交流が広がっていくことを今後も期待したい。
次回は出場チームの中で目立つプレーを見せた選手を紹介します。
(取材:西尾典文)