ニュース 2018.05.07. 09:48

【文武両道】板谷壮馬(京都成章)「目指すのは国公立大学、夢は理学療法士」



私学強豪野球部の練習と国公立大学を目指す勉強を両立させるのは容易ではない。入学したての頃は松井監督の配慮もあり、勉強を優先していた時期もあった。
「最初は勉強に全然ついていけなくて、どうやって勉強していいかもわからないし、放課後も皆は勉強しているんですけど僕は部活に行っていて時間の使い方も全然わからなくなって。最初は一緒に残って勉強して先生に聞いたりしていました。それで部活に行けなかったりしたんですけど、夏ぐらいから慣れてきてそこからは部活に参加できるようになりました」

春先は部活の時間も勉強に充て最後のミーティングだけ参加するという形をとっていたが、夏以降は授業が終わればすぐにグラウンドに向かうようになった。

「できるだけ授業で吸収しようと思っています。僕が部活に行っててる間、みんな勉強しているのでその差を埋めようと頑張っています。
家に帰ってからもできるだけ早くご飯を食べてお風呂に入って12時までに寝ようとは思っているので、それまでに勉強とトレーニングの時間を作ろうと思っています。1日の中で決めている事は寝る前に勉強とトレーニングを必ずすること。それと登下校時の勉強と、部活が早く終わる日は9時まで学校に残って勉強してから帰るようにしています」

板谷くんの1日のスケジュール


帰宅するのは夜10時15分ごろ。それでも自宅での勉強とトレーニングを欠かさない。電車の中では英単語を覚えるなど暗記系、自宅では電車の中では出来ない英文の音読などを行う。時には教科書を読みながら腹筋を同時に行うこともある。そろばんをやっていたこともあり得意科目は数学。逆に英語を苦手にしているため、電車の中ではほとんど英語しか勉強をしてない。

具体的な志望校はまだ決まっていないが、目指すのはもちろん国公立大学の理学療法士の勉強が出来る学部だ。数年前にはASコースに在籍しながらレギュラーをつかんだ選手もいたという。

板谷は変化球に自信を持ち、カーブ、スライダー、チェンジアップで緩急を使って打者を打ち取る投球スタイルを得意としている。171センチ65キロ。小さな体の頑張り屋は毎日ペンを握り、白球を追う。
(取材・撮影:小中翔太)


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