ニュース 2018.08.20. 18:42

【2018ジャイアンツカップ】大会総括

そして大会を通じて感じたことは高校野球と比べて選手の体調面を考慮しているという点だ。連日の猛暑で甲子園大会でも選手が脚をつるケースが頻発しており、日大三と折尾愛真の試合では初めて給水タイムが設けられたが、ジャイアンツカップでは2回ごとにそれを設けており、選手も審判も一度グラウンドから引き上げられることが徹底されていた。もう一つ大きいと感じられたのが荒天で試合が継続できなくなった時の対応だ。高校野球の場合は試合が成立する7回より前に継続が不可能となるとその試合はノーゲームとなり、翌日にまた1回から始めることとなる。しかしジャイアンツカップの場合は、ノーゲームではなく翌日に継続試合として行われているのだ。今大会でも初日の2試合がその対象となった。


かつて甲子園大会では2003年に駒大苫小牧(南北海道)が倉敷工(岡山)を相手に大きくリードしていながら雨天でノーゲームとなり、翌日に敗れるという事例も起こっている。また何とか試合を成立させようとして、かなりの悪コンディションでも中断しないケースもよく見られる。継続試合だとイニング数が短く、新しく訪れる観客の入場料をどうするのかなどの問題はあるかもしれないが、プレーへの影響や試合に対する納得感を考えると、継続試合の方がプラスの面は大きいだろう。また前述したように中学野球では投手の投げられる球数が厳しく制限されており、一人の投手にかかる負担は軽減されるようになっている。各連盟の全国大会などがあるため過密日程という課題はあるものの、高校野球が中学野球から学ぶことは少なくない。そんなことを感じるジャイアンツカップだった。(取材:西尾典文、写真:西尾典文、編集部)

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