ニュース 2018.08.27. 17:10

【横浜港北ボーイズ】廣川投手コーチ流「投球フォームの基礎を養うトレーニング」

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ピッチングの技術は足元から作るのが廣川流

「ピッチングの技術はまず足元から作っていく」これが廣川さんの指導方針である。そのため、横浜港北ボーイズでは流れ作業になりがちなキャッチボールから徹底して子どもたちに正しいフォームを意識させる。動作の中で重要となるのは上半身の動きではなく、下半身の動きだ。

「キャッチボールからまず“足さばき”を意識することが大切です。キャッチボールが満足にできていない投手は、ピッチングもできません。バッティングと同じで下半身の動きが重要なんです。基本的な形としてプレートから踏み出す足の角度は90度。この体勢が一番股関節を動かしやすいんですね。股関節が動きやすいということはその分体重移動がしやすいということ。少しでも角度がズレ、内側を向いていると股関節の可動域が狭くなってしまうので要注意です」。

実際に子どもたちに手本として廣川コーチが足を大きく踏み出し90度の位置を教えていく。下半身を大きく速く動かしているのがわかる。

「後ろから前という体重移動をいかに大きく速くするかがポイントです。その力をボールに伝えることで効率よくボールを投げられます。そのためにも踏み出した足の幅を大きくすることがポイント。この幅が大きいピッチャーほど強いボールが投げられます。ただやみくもに腕や肩の力などの上半身の力を使いすぎると、肩や肘の故障に繋がってしまいますよ。


イメージがしにくい人は、(右投げの場合)リリース後に左股関節に右半身を乗せるようなイメージでボールを投げると良いと思います。腕の振りではなく足の動きで体重移動を行いましょう」。

子どもたちは廣川コーチの指導の下、体重移動を意識し、黙々と強い球を投げ込んでいた。

球速アップにも繋がる応用トレーニング

続いて行う練習は応用編。トスバッティングのように、ボールを渡し、連続で先ほどの足元と体重移動を意識したフォームで投げる。この練習は全国大会常連の神奈川の強豪クラブチームでも行われているという。テンポよく投げ込むのは相当大変そうだ。


「テンポがない投手は良いピッチャーにはなれません。先ほど練習した90度の態勢の連続で、体重移動のスピードを上げることが目的です。この練習を行えば球速アップにも繋がりますよ。ポイントは上体投げにならないよう、下半身を意識し、低い姿勢で投げることです」。

各自10球1セットを約5セット行う。単純な投げ込みよりも頭も身体も数倍疲れるハードな練習だ。廣川コーチが後ろに立ち、一球一球フォームを確認し、気づいた点を子どもたちにアドバイスしていく。
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