少年野球でリーグ戦を行う意味
ボーイズリーグなど少年野球の各連盟はそれぞれ公式戦を行い、この勝者による全国大会を行っている。こうした大会とは別に、地域でリーグ戦を行うのは、ある目的がある。「ボーイズなど、今の少年野球の公式戦は、ほとんどが一戦必勝のトーナメント戦です。負ければ後がない大会ですから、どうしてもエース級の投手の酷使につながってしまう。
また、レギュラー選手を固定してしまいがちです。大会が進めばエースやレギュラー選手は酷使によって疲労がたまり、故障のリスクが高まりますが、一方で控え選手は応援するだけで出場機会がなかなかまわってきません。指導者もプレッシャーがあるので、控え選手を抜擢するなど思いきった手を打つことができません。
勝利至上主義的な戦術を使うことも多くなります。 少年野球の目的は、子供たちが”野球好き”になって、野球と長く付き合えるようにすることです。子ども達に野球の楽しさを味わわせ、試合で存分に力を発揮してもらうためにも、リーグ戦の創設が必要だと思ったのです」
堺ビッグボーイズの瀬野竜之介代表は話す。創設して5年目になる。