ニュース 2018.11.21. 13:51

【本庄ボーイズ】独自の視点で練習を見守る横堀監督




横堀監督は選手が失敗しても細かいことは言わない。しかし、「なんで失敗したんだろう?」と選手が考えているかどうかは常に見ている。選手があんまり考えてないようだと、「なんでダメだったの?」と失敗した理由を考えるように促す。しかし、失敗した理由を子どもには敢えて教えない。その場ですぐに言ってしまっては子どもが考える機会を奪ってしまうからだ。時間がかかり遠回りになってしまっても、高校で野球を続けるという子どもたちの今後のことを考え、そこをぐっと我慢をしている。
 
シートバッティングでもそんなシーンが見られた。
1アウト1、2塁を想定した場面で打者がライト前にゴロのヒットを打った。ホームに投げていればクロスプレーのタイミングのようにも見えたが、ライトはバックホームをせずにファーストへ送球してライトゴロを狙った。しかしファーストはセーフ。セカンドランナーのホームインを許した。
このプレーに対してベンチで見ていた横堀監督は「さぁ、今のはどっちだー?」と笑っていたが、グラウンドの選手たちからは「今のホームだろ!」「そんなんじゃ明日の試合で使われねーぞ!」という声がライトの選手に飛んだ。



セオリーで考えれば、ファーストがアウトになっても2アウト。セカンドランナーのホームインを許してしまう。ホームに投げても明らかに間に合わないタイミングでない限り、正解はバックホームのはずだ。しかし、横堀監督はライトの選手に対して「今のはバックホームだったぞ」とは言わない。
「こういうケースではバックホームなんだなって勉強になればいいんです。練習の失敗を試合に活かしてくれれば。分からないんだったら『いまのケースではファーストですか? ホームですか?』って聞きにくればいいんです。一番ダメなのは何も考えずに試合で同じ事をやってしまうことですから」
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