キャッチボールは守備動作の全てが詰まっている
記念すべき第1回トクさんTV野球講座が行われたのは2月16日。肌寒いなか、会場のアネルフットサルさいたま与野には、総勢21人の子どもたちが集まりました。子どもたちは普段Youtubeで観るトクサンやライパチに興味津々な様子。
さて、今回は野球の基礎ともいえる『キャッチボール』がテーマです。まずはケガをしないように入念な準備運動を行いましょう。ライパチの大声に負けないよう、子どもたちも元気いっぱいに声をだしていました。
身体が温まったら、トクサンからキャッチボールについてを教わります。
「キャッチボールには野球の守備の動きの全てが詰まっています。具体的に3つのポイントを意識してください。『投げること』、『捕ること』、『足の運び方』です。この3つを全て伸ばすことができるのがキャッチボールなんです。ウォーミングアップだけではなく、しっかり意識することで野球が上達しますよ」とのこと。
まずは小学1年~3年生と、4年~6年に分かれ、それぞれ二人一組のペアでキャッチボール。子どもたち一人ひとりの投げ方をチェックするトクさんは、親身にアドバイスを送ります。ボールを落としてしまっても「いいよー、惜しいよー!」というトクサンの優しい声掛けに、子どもたちの緊張も少しずつほぐれてきた様子でした。
高学年の子どもには2本の指ではなく、3本や4本の指で投げるようアドバイス。捕ってから素早く送球しようとすると、ボールをしっかり握れないこともありますよね。そういった状況をキャッチボールの段階から想定することが大切だと、意識の変化を促すコーチングも見られました。
捕球の姿勢や、足の運び方を学ぶ
次は、高学年と低学年をミックスした2つの班で、捕球の仕方と足の運び方を学びます。まず取り組んだのはこの3つの捕球パターン。
1.正面での捕球(正面よりやや左肩より)
グローブが操作しやすいよう身体の正面より、やや左肩の位置で捕球する
2.クロスプレーを意識した捕球(半身での捕球)
タッチプレイの際は足幅を揃えるのではなく、片方の足を前に出して身体は半身の状態で捕球する
3.送球動作を意識した捕球(投げる利き手側での捕球)
捕ってすぐに投げたいときは、投げる手の近くで捕球する。
でも、捕ることに夢中になって下半身が疎かになってはダメですよ。ちゃんと足を使って捕球位置まで移動することとても大事なことなのです。
回り込んでの捕球や、ボールの上がり際をキャッチするショートバウンドの捕球、足を広げ手を後ろに回し股の後ろで捕球をする練習など、楽しみながら捕球の動きが身につく練習に、子どもたちも一生懸命ボールを追いかけていました。
「感謝の気持ちを持って野球を続けてほしい」
最後に、子どもたちの質問に答えたトクサン。あまり聞いたことのない学生時代の話や、好きな野球を続けてきたトクサンの子どもたちに伝えたい想いがあふれる質問コーナーになりました。
Q.野球が上手くなるためにはどうしたらいいですか?
「酷な言い方になってしまうけど、楽な道のりはないです。自分の苦手なものや、課題に挑戦し続けることで上手くなると僕は思っています」
Q.野球を辞めたいと思ったことはありますか?
「あります。帝京高校時代は厳しい練習に耐えきれず、2回逃げ出したことがあります。監督から『帰れ!』と言われて本当に家に帰ってしまいました(笑)。でも、野球が好きだからずっと続けられました。みんなも野球が好きという感情だけは忘れないでください」
Q.普段から心がけていることはありますか?
「僕の家はけっして裕福の家庭とは言えませんでした。それでもバットやグローブを買ってくれて、試合の日は応援に駆けつけてくれました。だからこそ、いつも『ありがとう』という感謝の気持ちを持ってプレーしています。みんなも照れくさいかもしれないけど、お父さんやお母さんに感謝の想いを伝えてくださいね」
憧れのYouTuberであるトクサンとライパチとの貴重な時間を過ごした子どもたち。今日の想い出を忘れずに、これからも楽しく野球を続けてほしいですね。
トクサンTV野球講座第2弾を3月16日に開催!今回は「バッティング編」!
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