「球数制限」導入にともなうスタッフの問題
導入するうえでは、運営スタッフの問題がありました。
球数制限を導入すると、試合ではハーフイニングごとに投球数を発表しなければなりません。
両チームの指導者が間違えないためにも、いかに投球数をクリアに表示するか、が問題ですね。
試合で主催者側は、スコアラーに加えて、投球数をカウントするスタッフを配置しました。
そのうえで、表示板を設置して球数を表示するか、ハーフイニングごとに場内アナウンスで投球数をアナウンスしています。
今のところ、大きな混乱は起こっていません。
また、ポニーでは両チームのベンチでスコアラーが投球数をカウントしています。主催者側の投球数がおかしいと思ったら、主催者と両チームベンチのスコアブックの投球数を突き合わせて球数を決定します。
慶友整形外科病院、古島弘三医師がポニーリーグを立ち上げる
ただ85球は暫定的な数字ではあります。1年生で85球は適切なのかどうか。
この春から、慶友整形外科病院整形外科部長・慶友スポーツ医学センター長の古島弘三先生が、舘林慶友ポニーリーグを立ち上げられ、私たちの仲間に加わってくださいました。
そこで、古島先生にもアドバイスをいただいて、最終的な球数を決めようと思っています。
85球はアメリカの11-12歳の子供の投球数の上限です。日本の子供は体も小さいからもっと少なくてもいいかもしれない。75球に下げることも検討しています。
古島先生のご意見もいただいて、最終的には理事会で案を作ります。いずれにせよ、根拠、理屈の裏付けをしっかりしたいですね。
ピッチスマートなり、「球数制限」なりを導入して投げた選手が中学校を卒業した時に、そうじゃない選手に比べて肩、ひじの状態はどうなのか。1年生の時に投手のレントゲン写真やMRIをとって、「球数制限」をしっかり守って野球をさせていけば3年生でどうなっているのか、を総合的に検証する必要があると思います。