ニュース 2019.05.15. 16:07

【少年野球トレーニング】守備に活かしたい、ステップワークの練習

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野球の動作では細かいステップワークが必要になることがあります。ランナーで出塁したときに素早い足運びから盗塁をしたり、内野手であれば打球を正面で捕球できるように足を細かく動かしたりといったことです。

外野手においても打球を追うときの走り方からボールをキャッチし、スローイングにつなげる一連の動作には、切り返し動作などのステップワークがスムーズな動作につながります。

野球では走るためのスピードはもちろんですが、それと同時に状況にあわせて加速や減速を行ったり、一度止まって再度動き出したりといったコンビネーションを鍛えることも大切なのです。

ステップワークの練習として手軽にできるものとしては加速・減速を伴うダッシュです。

あまり広いスペースがなくても目印となるもの(ミニコーンなど)を置いておくだけで、そのポイントまでは全力でダッシュする、そこから切りかえして左右に移動する、後方に移動するといったように動きをアレンジして行うことができます。

内野手の場合であれば腰を低くした守備姿勢を取りながら、左右や斜め前方へのジグザグステップを繰り返すようにすると、より実践に近いトレーニングになるでしょう。

ステップワークの練習で気をつけたいポイントとしては「足の運びに気をとられすぎて顔が下を向いてしまわないこと」です。
また低い姿勢を意識すると下半身にもかなりの負担がかかりますが、腰が浮き上がってしまわないように「目線の位置を常に同じ高さにすること」も大切です。

顔が下を向かないようにするためには、帽子の天ボタン(頂点にある丸いボタン)が前にいる人に見えないように意識すると良いでしょう。

最初は簡単なステップから始めるようにし、慣れてきたら少しずつ複雑な動きを取り入れるようにします。

急激にストップをかける動作については筋力的に負担がかかりやすいので、膝や足首などに不安のある選手はムリをしないようにしましょう。(西村典子)

著者プロフィール


アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
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