【2年生】
■週休2日だからこその楽しさ
2年生でサードを守る渡辺裕太くんは、中1の春まではシニアに入っていたが、6月から野球部に入った。
「ケガをしたこともあったんですけど、学校の友達と少しゆったり野球をやりたいと思って、部活に入りました。悩んでいたときに、大野先生(監督)が『うちでやれば?』と誘ってくれて、うれしかったです。先輩たちも、途中から入ったぼくにとても優しくしてくれました」
クラブと部活の両方を経験したなかで、感じることがあるという。
「学校生活の中で友達と野球の話ができるのが、部活のいいところです。あとはシニアでは土日が1日練習で自分の時間がなかったんですけど、上青木中は日曜と月曜が休みで、平日の練習も18時まで。自分にはそのぐらいのほうが合っていて、野球をするのがめちゃくちゃ楽しいです」
レフトの榊原悠太くんと、セカンドの栗原妃南さんは中学からの野球デビュー組だ。
「野球部は雰囲気が厳しいと思っていたんですけど、仮入部が楽しかったのが決めてでした」と榊原くん。サークルベースボールやフリスビーなど、野球につながるような遊びをやったという。
髪はスポーツ刈りよりも長い。
「坊主だったら、かなり悩んだと思います」
坊主頭を強制することで、野球の入り口が狭くなるのだとしたら、それはもったいない話だろう。
栗原さんは2年生唯一の女子部員。小学校ではミニバスをやっていて、中学校では陸上部に興味を持っていた。ところが、仮入部期間に大野先生に誘われて野球部に参加したところ、先輩が楽しそうにプレーしていた姿に魅かれて、入部を決めた。
「野球はバスケットよりもプレーの幅が広くて難しいんですけど、その分、できないことができるようになるのが楽しいです」
未体験のスポーツだからこそ、上達していく過程に楽しさを感じている。