ニュース 2019.08.01. 17:12

そもそもなぜ「球数」は増えるのか? 投球数増減のメカニズム


■(3)その他の要因


球数が増加する要因には、対戦相手の力量や投手の力量、個性以外にも様々な要因がある。

・ストライクゾーンの判定が厳しい球審の場合、投手の球数は増加する傾向にある

きわどい球を厳格に判定し、ボールをコールするような球審の場合、投手の球数は増加する。打者も慎重にボールを見極めるようになる。反対にどんどんストライクをコールする審判の場合、打者も早打ちになり、球数は減少する。

・味方の守備力が低い場合、球数は増加する傾向にある

味方の守備力が低くて、失策が多い場合、当然ながら球数は増加する。直接的な失策による球数増加に加えて、投手がバックスが信用できないと判断した場合、打たせて取るよりも三振でアウトにしようとするため球数が増加しやすい。

・投球数を意識する指導者がいるチームの投手は球数が減少する傾向にある

投手の投球数には1イニング当たり15球という目安がある。これを意識し、自軍の投手がどんなペースで投げているかをチェックしている指揮官は、ペース配分や配球などについて投手に的確なアドバイスができるため、投球数を減らすことができる。
投手も自身の投球ペースを知ることで投球内容を調整することが可能になる。
「球数制限」を導入しなくても、投球数をグラウンド内に表示したり、アナウンスすることである程度の「球数削減効果」が期待できる。(広尾晃)

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